“美”と“性能”が高いレベルで融合
ザ・シチズンの「メカニカルモデル」

樗澤 クラシックな3針の時計ですが、ケースとブレスが一体化した外装がシャープで、高級感がありますね。
田上 ケース一体型ブレスは時計業界では最近のトレンドともいえるけど、ドレッシーかつスポーティな印象を醸し出せるのが特徴だね。オンとオフの装いの垣根が曖昧な今は、ドレス時計やスポーツ時計、両者のいいとこ取りをした1本があれば、大抵のシーンもこなせて重宝するよ。
樗澤 さらに本作はシチズン11年ぶりとなる新型の機械式ムーブメントを搭載した、同社渾身のモデルだそうですね。
田上 その通り! 自社製ムーブメントの設計から組み立てにいたるまで、その精密さは流石シチズンだよ。しかも、実は近年傘下に入ったスイスの名門ムーブメントメーカー、ラ・ジュー・ペレ社による、美しい仕上げが合わさっていて、国内時計ブランドとしてはとても画期的なモデルなんだ。
樗澤 クロノメーターの規格を超える高い時間精度や、約60時間のパワーリザーブを備えていて、機械式時計としてのスペックも超一流です! ここまでのデザイン性と品質を叶えながらこの価格はすごい!
田上 国産の機械式時計では今年一番のニュースと言えるだろうね。

機能美を実現したムーブメントの仕上げ
自社製機械式ムーブメント、Cal.0200を搭載したシースルーバックを採用。ひとつひとつの部品を美しく仕上げ、それらが美しく見えるように配置することで、腕時計の構造を心ゆくまで見て楽しめる。砂地模様を施した黒文字盤とサンレイ仕上げの青文字盤の2種。自動巻き、径40㎜、SSケース&ブレスレット。特定店限定モデル。各60万5000円(シチズンお客様時計相談室)
話したのはこの2人
田上雅人(時計・クルマ・美容担当)
日常では国産時計、週末は手巻きのアンティークウォッチを愛用。スイス時計取材が懐かしい!?
樗澤広樹(ファッション担当)
メタルブレスの時計を愛用。オンでも使えて、オフのスタイルにも使える腕時計を物色中。
Brand HistoryCITIZEN(シチズン)
1918年創業。「お客様に寄り添い、ともに生きていく腕時計であること」を理想に掲げ1995年に『ザ・シチズン』を始動。2021年に自社製機械式ムーブメント搭載の新作を発表。
[MEN’S EX 2021 Autumnの記事を再構成]
(スタッフクレジットは本誌に記載)※表示価格は税込み