スコッチウイスキーの深淵なる世界へと参加者を誘うオンラインセミナーが過日開催された。参加したのは抽選で選ばれた50名弱のウィスキーラバーたち。参加者の手元には事前にザ・グレンリベット12年のハーフボトルが送られ、セミナー当日は、実際に試飲しながらの開催となった。
あなたはいくつ知っている?
スコッチウイスキーの基本とザ・グレンリベットの歴史
今回のセミナーでは、ザ・グレンリベットのブランドアンバサダーを務めるトモス・ブルックスさんをゲストに迎え、スコッチウイスキー(シングルモルト)の基本、そして、ザ・グレンリベット蒸留所の歴史やその味の特徴について教えていただいた。
教えてくれたのはこの人!
トモス・ブルックスさん
蒸留製造に携わる家族のもとで育ったトモス・ブルックスさん。2016年にシーバス・ブラザーズ社に入社し、ペルノ・リカール・イギリスでアンバサダーとして活躍。2018年に来日し、日本でスコッチウイスキーの魅力を発信中。日本食にも造詣が深く、大の和菓子好き。
スコッチウイスキーの生産地は5つのエリアに分かれるが、ザ・グレンリベット蒸留所が位置するのはスペイサイド地方。スコットランドの蒸留所の約半数が集まるこの地域は、ウイスキーづくりの環境に適しており、フルーティでフローラル、軽やかで華やかな甘みのある味わいを生み出すのが特徴だ。
「シングルモルトの原点」と称されるザ・グレンリベットはスコットランド、スペイサイド地方のシングルモルトのパイオニア的存在。同地方のリベット谷に蒸留所が建てられていたのがその名前の由来となっている。
記録によると1494年にスコットランドでウイスキーづくりが始まったとされる。当時、1000もの蒸留所があったとされるが、その多くは徴税を逃れるために違法蒸留所だった。ザ・グレンリベットの創始者、ジョージ・スミスも元はそうした密造家の一人だったが、法律改定後は、いち早く合法的に運営するための免許を取得。1824年、政府公認の蒸留所第一号として認定された。
シングルモルトウイスキーは大麦麦芽から作られる。そして、その味わいを左右する大事な要素の一つが水だ。ザ・グレンリベットではジョージズ・ウェルという井戸から引いたミネラル分豊富な湧水を長年、使用してきた。さらに、巨大な銅製の蒸留器を使用することで、蒸留の過程でザ・グレンリベット特有のトロピカルなパイナップルのような香りが形成される。
蒸留後は木製樽にて少なくとも3年は熟成されるが、その過程はウイスキーの味わいと香りに大きな影響を及ぼす。例えば、アメリカンオーク樽で熟成させるとバニラの香りとスムースな口当たりになる。ヨーロピアンオーク(シェリーオーク)を用いるとスパイシーで複雑な味わいのウイスキーが生まれるのだ。
今回、テイスティングで用いたザ・グレンリベット12年は主にアメリカンオーク樽を使用。テイスティングでは少し丸みのあるグラスがオススメというトモスさん。グラスに鼻を近づけると、キャラメルやバニラ、パイナップルのようなトロピカルフルーツの香りが立ち上る。
ちなみに、ザ・グレンリベットにはミルクチョコレートやチェダー、パルメザンといったチーズ、砂糖漬けのオレンジピールが合うとのこと。さらに、日本食とのペアリングでは、なんと水羊羹がイチオシだそうだ。実際に味わってみると、繊細な小豆の味にザ・グレンリベット12年の繊細な甘さとフルーティなアロマとが好相性。これには参加者一同、驚いていた。
セミナーの終盤に設けられたQ&Aタイムでは参加者から、ウイスキーの製造方法の違いや保管方法など、さまざまな質問が寄せられ、参加者の関心の高さがうかがえた。最後にスコットランドでウイスキーを乾杯する際の掛け声「スランジヴァー(ゲール語で健康を祝しての意)」で締めくくられた本セミナー。ザ・グレンリベット12年を通じて新しいスコッチウイスキーの楽しみ方の扉が開いたひと時だった。
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⽂=田上雅人(編集部)