12月上旬、日本酒「久保田 純米大吟醸」のリニューアルを記念し、MEN’S EX ONLINE上でその試飲イベントが行われた。
抽選で選ばれた参加者30名の元には事前に「久保田 純米大吟醸」が送られ、イベント当日はそれぞれが自宅にて試飲しながら参加。「久保田」を造る朝日酒造とはオンライン中継を結び、現地からは杜氏の山賀基良氏とマーケティング部の高橋英里氏が参加し、日本酒造りの解説や、「久保田 純米大吟醸」の楽しみ方をレクチャーしていただいた。

米と水と人の技が造りだす唯一無二の味

夏は青々とした水田が広がり、冬は一面雪に覆われる里山に恵まれた新潟の地で、日本酒を造る朝日酒造。1830年に創業し、現在では東京ドームの約1.2倍もの広さを持つ敷地の中に、酒造り蔵や精米棟、調合棟、貯蔵棟などが並ぶ。
今回、試飲した「久保田 純米大吟醸」のほか「久保田 萬寿」などは、1995年に竣工した朝日蔵で造られたものだ。

朝日酒造の日本酒造りでは「米・水・技を磨く」ことを大切にしていると語る杜氏の山賀氏。上質な水が得られる地に蔵を構え、夏場には契約する米農家の元に足を運び、直接意見交換するなど、米づくりからこだわっている。
「本当の味は淡い味わいの中にある」という意の「真味只是淡」をモットーとし、最高品質の“淡麗”を追求する「久保田」の酒。スライドを使いながら、その酒造りの工程について、一つ一つ解説が進む。

きりりとした味わいが魅力の「久保田」だが、「久保田 純米大吟醸」はほかのシリーズと比べると華やかさと甘みがある。その味わいはまさに「久保田」の伝統の殻を破るものだったという。
さらに洋食のレストランやより若い世代の新しいお客さんにも手に取って欲しいとの思いから、ラベルデザインでも殻を破った。漆黒の中に日本語とアルファベットがデザイン的に並ぶラベルは久保田らしいシャープな切れとモダンな雰囲気を表現したものだ。

「久保田 純米大吟醸」は伝統的な純米大吟醸の造りを踏襲し、酒に雑味が入ったり濁ったりするのを避けるために弱めの酵母を使い、アルコールを強調しすぎないようにバランスをとっている。メロンや洋ナシのような甘い香りとやわらかな口当たり、それでいながらキレもあるのが特徴だ。