この機構が凄い!
Point 1
40度に傾斜したインダイヤル
インダイヤルは、装着時に時間を確認する際に、視線とちょうど正対する絶妙な傾斜角度になっている。透明なサファイアクリスタル製としたことで、ダイヤルと同じ角度で傾きながら、針を駆動する歯車の様子を透かし見せ、立体的な構造をドラマティックにする。
Point 2
円筒形のひげゼンマイを採用
通常の平ひげゼンマイが螺旋状に伸縮するのに対し、円筒形ひげゼンマイは同心円を保ったまま伸縮するので天真への負荷の方向は常に一定となる。これを用いるため、テンワとキャリッジの間にスペースが設けられ、ダイヤルから持ち上がるような姿となった。
Point 3
3次元ムーブメント
トゥールビヨンを備えるH.モーザーの自社製自動巻きをベースに、傾斜輪列と円筒形ひげゼンマイを組み込んだ。傾斜輪列による40度に傾いたインダイヤルを見やすい6時位置とするために、ベースムーブメントは上下に反転されたため、左リューズとなった。