まずは、スタイル巧者が始めている色合わせのコツ……
「ネロ エ ヴェルデ」を覚えよ!

【1】“ヴェルデ”なスーツ
DE PETRILLO / デ ペトリロ
彩度を控えた渋めのグリーンカラー。表面の細かな織り柄も効き、大人っぽい奥行き豊かなスーツ姿が築ける。チェンジポケットやベルトレスパンツなどの古典的仕様を備えつつ、現代的な美シルエットと軽快な着用感が楽しめる一着だ。14万8000円(ビームス 六本木ヒルズ)
【2】“ネロ”なタイ
HOLLIDAY & BROWN / ホリデー&ブラウン
黒ベースに、茶とベージュで簡略化されたペイズリーのような柄をプリントしたシルク100%タイ。どこかレトロな趣があり、胸元に洒脱な彩りを加えてくれる。緑のスーツとも相性抜群だ。1万6000円 (ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
伊達な紳士が昔から好む色合わせといえば、アズーロ エ マローネ(青+茶)が有名。絶対に間違いのない普遍のカラーコーデとして本誌読者にも実践している人が多いだろう。
それもいいが、もし印象を一気に新鮮に見せたいのなら巷のスタイル巧者が始めている“ネロ エ ヴェルデ”、すなわち黒+緑の合わせを取り入れてみるといい。
たとえば取材させて頂いたお2人のように黒のスーツにグリーンベースのタイを合わせる。非常にシックな着こなしとなるのだ。
そして本誌は、さらに一歩踏み込みたい。じつは今季、グリーンがかったスーツが登場しつつあり、洒落者の注目を集め、実際に売れ始めている。
そんな風潮を踏まえ、グリーンスーツに黒のタイを締めるスタイルをM.E.的ネロエ ヴェルデの真打ちとして紹介したいのだ。
ストイックな“黒”で、旬の“緑”を男らしく締める

上の写真を見てもらいたい。黒+緑という組み合わせ自体に新鮮味があることに加え、よりモダンで都会的な雰囲気も漂ってくるのがお分かりだろう。
下で紹介するおふた方は「緑アイテムのトレンドは、次の秋冬まで確実に継続する」と声を揃える。とすればこの“ネロ エ ヴェルデ”こそ、2020年的お洒落を叶える最も有効なテクともいえる。ぜひ実践を。
Style Master

ソブリンブランド デイレクター
太田裕康さん
黒ベースのモノトーンな着こなしが好みですが、そこに緑を取り入れると洒脱なアクセントに。男の渋みを醸し出すポイントにも。