高いレベルでサーキット性能とGT性能を両立
サーキットでのパフォーマンスは確かにスーパーカー級だった。ミドシップのスポーツカーに迫る性能をみせた。M850にはない、リアルスポーツカーらしさが随所に感じられ、夢中でサーキットを駆けることができた。
とはいえ、M8には“GT性能”も求められる。サーキットでの性能には“突き抜けた”ものがあったから、GT性能は頑張り過ぎたくらいがちょうどいい。
M8カブリオレのコンペティションでアルガルヴェ地方のワインディングロードを走った。コンバーチブルということもあってか、若干、車体の動きにやわらかさを感じる。とはいえM850クーペに比べても硬質なライドフィールに徹し、がっちりとした印象が先に立った。といっても、ライドフィールが硬過ぎてつらいというほどではない。コンバーチブルであるにも関わらず、腰下がよどみなく引き締まった感覚があって、操舵フィールも軽快、それゆえ車体サイズも小さく感じられたほど。これならGTとしても十分、重宝することだろう。
カブリオレのディティールをチェック(写真4枚)
確かに史上最もハイパフォーマンスなBMWのロードカーだ。けれども、GTとしても使える。おそらくノーマルのM8を選べば、いっそうその傾向は強まるはず。グレード選択は悩みどころだけれども、個人的には実用と性能を高いレベルでバランスさせたコンペティションが、8シリーズに限らず、BMW Mのオススメである。
文/西川 淳 写真/BMW 編集/iconic






