タフな時計を手元に見せ、懐古的なコンサバを打破
ジェームズ・ボンドのおかげでダイバーズウォッチはカジュアルにもスーツにも合わせられるオールマイティな時計との、お墨付きを得た。しかし映画公開当時と比べ、多くのダイバーズウォッチは大型化している。このグランドセイコーのモデルも、46.9ミリと大きい。映画でボンドはサブマリーナーをワイシャツの袖口に入れていたが、大型ダイバーズは収まりきらない。ならばいっそ堂々と隠さず、手元に見せてしまうのが正解。コンサバティブなネイビーブレザーに合わせれば、大人しく無難なコーディネートがグッと力強さを増す。
しかもご覧の通り、ダイバーズウォッチと紺ブレとは相性がいいのだ。そもそもシングルのブレザーは別名スポーツジャケットと呼ばれるように、スポーツ選手の制服として多用されている。ヨットレースのアフターパーティでも、紺ブレはよく着られる。スポーティで海と関係もあるから、ダイバーズウォッチを着けても違和感がない。外観が似通いがちなので、個性が強いモデルを選んで、コンサバな雰囲気をより強く打破したい。
「型破りの流儀」具体策
装い上手なコンサバ打破には個性顔ダイバーズ
「型破り」ではない「基本コーデ」は?
ボリューミィな冬コーデに
負けない存在感
スエードのブルゾンや厚手のタートルなど、冬のカジュアルはボリューム感が出がち。しかし大型のダイバーズなら、服に負けない。高い防水性能や耐久性は普段使いにも心強く、視認性にも優れる。カジュアルに似合うだけではなく、カジュアルに使えるのも大型ダイバーズの魅力だ。
ブルゾン12万5000円/エンメティ(インテレプレ) ニット4万6000円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山店) パンツ4万4000円/ベルナール・ザンス(ビームス ハウス 丸の内) 靴8万4000円/ボードイン アンド ランジ(オカベ アンド パートナーズ)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)