「型破りの流儀」具体策 #02
装いも時計もさりげない黒 × 金使いで上品に
薄い角型のエレガンスを
武骨なアウターに潜ませる
多くがアール・デコの影響下にある角型時計は、クラシカルでエレガントな印象が色濃い。ゆえに紳士的でシックなスーツの装いが“型”である。洋服と時計とが、気品を高め合う相乗効果が狙える着こなしである。
その型を破るのが、アウトドアジャケットやレザーブルゾンのような男臭いアイテムとの組み合わせ。例えばバブアーの定番ワックスドジャケットのようなタフでゆったりとしたアウターの手元に、カルティエの「サントス デュモン」のような薄い角型があると、異なる印象の対比で、互いの個性がより引き立つ。
黒いレザーブルゾンに合わせたのは、パテック フィリップの「ゴールデン・エリプス」。黄金比に基づく究極のエレガンスは薄くても、重厚なレザーの袖口に負けず、上品な存在感を放つ。これもまた対比の妙あり、名作だから出来るハズし技。
「型破り」ではない「基本コーデ」は?
スーツと時計とが高め合う
クラシカルなエレガンス
クラシカルでエレガントな角型時計といえば、オーセンティックなスーツが基本型だ。特に薄型の3針や2針はシンプルゆえの、気品があり、フィット感を大切にしたワイシャツの袖口にもスッと馴染んでくれる。端正な存在だが、紳士の端正なドレススタイルにも映えるのだ。
スーツ27万円/スティレ ラティーノ(ビームス六本木ヒルズ) シャツ3万円/バルバ(グジ 東京店) タイ1万8000円/ルイジ ボレッリ(リング東京店) チーフ〈スタイリスト私物〉
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)