レストランはじめ飲食業界でもフードロス対策に取り組んだり、またストローをプラスチックから紙にするなど環境汚染の軽減を意識したり……ということが積極的に行われているが、こうした地球環境に向き合うモノ作りは、ピッティ・ウォモに出展する多くのブランドでも積極的に行われている。
とくにアウターブランドなどは撥水加工などを施すにあたり通常フッ素系界面活性剤を使うケースが多いが、こうしたフッ素は、環境汚染につながりやすい。そこでそういった環境に悪い素材を軽減する服作りを、各ブランドが自発的に行っているのだ。たとえば機能アウターの雄であるヘルノもフッ素を極力減らしたアウターを早い時期からリリースしてきたが、今回は染料において化学的なものでなく、天然由来のものを取り入れた「HERNO GLOBE」というラインを打ち出したのが印象的だった。
普通にお洒落に着られて、実は環境に優しい服——。見た目のカッコよさだけでなく、ときにそんなメッセージのこめられたアイテムたちにも目を向けたいところ。それらの中から、分かりやすい事例をいくつか紹介しよう。