憧れのクルーズ旅で新たなスタイルに開眼
「念ずれば通ず」とはよく言ったもので、以前から船旅をしたいと思っていました。たとえばカプリシャツを買うときに「クルーズで着たい」と思うほど、ボクの憧れの旅の形だったのです。それが、先頃入会した「ラグジュアリーカード」の会員限定企画で「MSCクルーズ上海3泊4日の旅」を先着200組も招待してくれるという、渡りに船のような話がやってきました。
早速、申込んで、乗船と相成ったわけです。奇しくも横浜の開港記念日に出発となったこの日。曇りがちながら時折、晴れ間も見える旅立ちにふさわしい陽気でした。元町・中華街へと降り立つと道すがらMSCのサインを持った人たちがあちこちに。山下公園の先の埠頭にてチェックインして、まずは荷物を預け、ここでパスポートを提示。スーツケースにはあらかじめ印刷しておいたバゲージタグをつけてあるので、これが自分のキャビンまで運ばれるという仕組みです。
ソフィア・ローレンによって命名されたこのMSCスプレンディダ号は、総トン数・13万7936トン、乗客定員・3247名、乗務員数だけでも約1370名という巨大な船。そんな大きさゆえ大黒ふ頭に停泊しており、そこまでシャトルバスで送ってくれます。あまりにもうれしくてちょっと早めにチェックインしたのになかなかの混み具合。おとなしく並んで船の中で使うカードを発行してもらい、セキュリティチェック、イミグレーションによる出国を経て、いよいよ船へ。
「で、でかい」まずその大きさに圧倒されました。まさに海をゆく街といっても過言ではない大きさ。階段を上り、先ほどのカードをスキャンして船内へと足を踏み入れると、陽気なスタッフから「Welcome!」と声をかけられ、きらびやかな内装が目に飛び込んできます。とりあえず、13階にあるキャビンへ。やや細めのシングルベッドが2つ並び、奥にベランダもあって眺めもよし。
船の中を探検しようと外へ。しかし同じような景色が続いていて自分の部屋がどこだかわからなくなるのは必至。部屋番号まで書いてある命の綱のカードをなくしたら大変です。社員証を入れるようなネックストラップを持っていると便利でしたが、初クルーズなので、もちろんそんなものはなく……。サコッシュの中にしまいました。キャビンのドアにてるてる坊主などの目印をつけている人がいましたが、ひと目でわかるようにということなんですね。
探検の前に、この命の綱のカードとラグジュアリーカードをアクティベートします。基本的に船内では都度の支払はなく、後で精算。そのために紐付けする必要があるというわけです。誰に見られるわけでもないのですが、ブラックカードを使う優越感があり、なんだか誇らしい気分にまでなれるから不思議なもの。さすが年会費10万円也。