今売れている、このカタチ！
プジョーが狙ったのも、このマーケット。508は同ブランドの最上級モデルとなるだけに立派さは必要だけれど、だからといって純粋なセダンにして”社長専用モデル”とするにはもったいない。そんなわけで「セダンだけれどセダンらしくない」508が誕生したというわけだ。
エンジンは1.6?ガソリン・ターボと2.0?ディーゼル・ターボの2種。まずはガソリン・エンジン搭載の「プジョー 508 GT Line」を借り出して小さなコーナーが連続する箱根のワインディングロードを走ってみた。
最高出力180psを生み出すエンジンはなかなかパワフルで、低速コーナーからの立ち上がりでもキビキビと加速していく。しかも、回転フィールが滑らかなため上質感も味わえる。上質と言えばボディも同様で、なかなかガッシリとした印象だ。足回りは4輪のバランスが良好で、クルマが思ったほど曲がってくれないアンダーステアという現象が起きにくく、思い通りにコーナーをクリアにできる。惜しいのは、路面の細かい突起を乗り越えるときにゴトゴトという振動を伝えてくることで、これを除けば足回りへの不満はなにもない。
