
日本相撲協会に所属する「千賀ノ浦部屋」を応援する不定期コラム。左から貴景勝、隆の勝、貴源治、貴ノ富士。

去る4月15日、奉納大相撲が東京・九段の靖国神社にて開催されました。八角理事長や幕内力士らの参拝、靖国神社の創立150周年を記念し披露された手数入り奉納、幕内の取組みの様子をレポートします。
そもそも「靖国神社奉納大相撲」とは?

神様に奉納するために、神社やお寺などで開催される奉納大相撲。
創建以来、大相撲と深い関係がある靖国神社。靖国神社創建時の1869年(明治2年)に神社創立鎮座祭で奉納大相撲が行われてから、毎年大相撲が奉納されているそうです。
靖国神社奉納大相撲では、境内にある土俵にて土俵祭り、稽古、幕下・十両・幕内の各取組、本場所では見られない相撲甚句、初切り、太鼓打ち分け(※1)なども披露されるのですが、なんと入場料は無料! 年に一度ではありますが、大相撲に興味を持ったらぜひおすすめしたい行事です。
相撲甚句(すもうじんく):花相撲や地方巡業などの余興として土俵で5、6人の力士が歌う力士独自の唄のこと
初切り(しょっきり):花相撲や地方巡業で行われ、相撲の技などを面白おかしく見せる余興
太鼓打ち分け(やぐらだいこうちわけ):相撲のはじまりや終わりを知らせるために、櫓の上などで打つ太鼓のこと

うららかな春の空の下、靖国神社奉納大相撲が行われました。
境内の奥にある相撲場は屋外で、土俵のまわりにはブルーシートが敷かれていて自由に座れます。開場は8時30分。とても人気がある行事なので開場とともにあっという間に埋まってしまいます。
相撲場内ではちゃんこやお弁当、元力士で相撲漫画家の琴剣淳弥さんが描いたタオルやキーホルダー、文房具などの大相撲グッズも販売されていました。