[ブランド学/2]
FENDI(フェンディ)
一族の絆をつなぐパートナーシップの創出

信頼し合い助け合いながら、ブランドの成長に大きく貢献
フェンディの歴史において、重要な転換点となったのが優れたパートナーシップの形成だ。1965年にカール・ラガーフェルドを迎え入れると、それまでの伝統的でクラシカルな毛皮が、瞬く間にモダンで革新的なアイテムへと進化していった。彼が考案した「FF」ロゴや独創的なデザインは、ブランドを国際的に知らしめる強力なシンボルとなり、フェンディを時代の先端に押し上げた。さらに、2000年にはLVMHグループに参画し、一族の絆を守りながら、グローバルに広がる資本とネットワークによる推進力の恩恵を受けることで、事業基盤を一層強化。カール・ラガーフェルドの創造性とLVMHグループの戦略性、これらが融合したことで、フェンディはローマ発の工房からラグジュアリーファッションの象徴へと成長を遂げた。

[MEN’S EX Autumn 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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