(右)ISAIA / イザイア
世界を魅せる”コンテンポラリートラディション”
クラシコイタリアブームの時代から日本でも不動の地位を占めるイザイア。3代目のジャンルカ・イザイアが提唱した「コンテンポラリートラディション」で更なる躍進を果たし、現在は米国でも大人気だ。こちらは丸みを帯びた肩と短めの着丈が軽快な「コルティナ」。生地はウール・シルク・リネン。
(左)BELVEST / ベルヴェスト
抑制美が醸し出す、唯一無二のエレガンス
北伊パドヴァの本拠を訪ねると、貴重な絵画や芸術品がずらりと並ぶ。そんな場所で生まれるベルヴェストのスーツは、南伊とは一線を画す都会的洗練に満ちている。ビッグラペルを配したこちらも、縫い糸一本まで精緻を極めた仕立てで全体には控えめな印象。柔らかさと抑制美の両立が、唯一無二の品格を醸し出す。
クラシコ四天王の袖付けを比較する
スーツの作風が如実に表れる肩。クラシコ四天王を比較すると、まずベルヴェストとナポリ勢の違いが明白。前者がクリーンで端正なのに対し、後者はギャザーを寄せて柔らかさを強調している。中でもアットリーニとキートンは典型的な「マニカ・カミーチャ(マニカ・マッピーナ)」でよく似た雰囲気。イザイアはギャザーがやや控えめだ。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年4月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)