ファッションディレクター 森岡 弘の「自分デザイン」入門 Vol.3
できるビジネスマンは年齢、立場、目的での「相応」の装いができる人。この連載では「上司」と「部下」に注目し、仕事で活きる身だしなみの極意に迫る。Vol.3は、最近会社のドレスコードが「オフィスカジュアル」になったブリヂストンを訪問。自分に相応しい通勤時の装いのドレ/カジを考える。
話したのはこの3人
ファッションディレクター 森岡 弘さん
弊誌のビジネススタイルのご意見番。雑誌や広告のほか、政財界人のパーソナルスタイリングも手掛ける。
【上司】 ブリヂストン
資金部 IRユニットリーダー 剣持徹夫さん(42歳)
2003年入社。’16年より同部署。投資家との面談のほか、社内との調整、上層部の海外出張に同行するなど要職をこなす。
【部下】 ブリヂストン
資金部 IRユニット 井上征一郎さん(33歳)
2008年入社。社内広報・店舗管理等を経て2015年、現部署へ。仕事時はスーツが多く、オフィスカジュアルにはまだ少し抵抗が。
ドレスコードにあった装いの緩急を考える-部下編-
井上さんから森岡さんへ
“オフィスカジュアル”が、ネクタイを外しただけのスタイルになってしまいます
靴と服の格を合わせ、配色にも統一感を出せば着崩しも上品に
森岡氏(以下敬称略) ブリヂストンでは、社のドレスコードをこの10月から「オフィスカジュアル」に設定されたとか。
剣持氏(以下敬称略) はい。各自仕事に合わせて、考えて装いましょう、と。デニムやスニーカーの社員もいます。
森岡 お二人のお仕事内容でもカジュアルはOKですか?
剣持 我々は、弊社の業績、見込み等を投資家の方々に説明する立場で、自分を通して相手のアナリストが弊社を判断することも多いので、ジャケットは着用。但しタイは外すことが多いです。
井上氏(以下敬称略) 投資家の方も、ノータイでいらっしゃる方が多いんです。
森岡 なるほど。比較的、仕事でのドレスコードは自由度が高そうですね。
剣持 ですが、オフィスカジュアル制度も始まったばかりで、我々も何を着たらいいものか……。手探り状態です。