
11/22に行われたビームスF 40周年パーティでは、「ネイビー&ブルー」をドレスコートとしてビームスの主要人物が大集結。男の基本色を、ウェルドレッサーたちはどう活用してドレスアップしたのか。その実勢例を一挙公開!
代表取締役社長・設楽 洋さん

1976年にわずか6坪のショップからスタートし、今や世界に誇る「ビームス」を築き上げたカリスマ。普段は遊び心のある服装も好むが、当日はホスト役ということで主張を抑えたドレスアップスタイルに。チェンジポケット付きのグレンチェックスーツをベースに、シャツ&ネクタイでドレスコードの「ネイビー&ブルー」を取り入れた。旬のブリティッシュテイストを基調にしつつ、ボリュームのあるシングルモンク靴や柔和なラウンドカラーシャツなど、朗らかな人柄に相応しいチャーミングなアイテムもプラスしている。
クリエイティブディレクター・中村達也さん

入社3年目の1988年に自ら志願してビームスFに異動し、30年間にもわたってドレスクロージングの発展に尽力してきた功労者。ビームスFの5代目店長でもあり、今でも頻繁に店頭を訪れて”現場”の動向をチェックしている。ワイドピッチのストライプスーツにタブカラーのクレリックシャツ、リーフ柄のヴィンテージ調ネクタイと、旬のキーワードが凝縮されたスタイルだ。色数を絞り込んでいるため、柄×柄の合わせも派手に見えず大変エレガントにまとめられている。
ドレス部 統括ディレクター・吉田周平さん

現在はメンズ&ウィメンズのドレス部門を仕切るディレクターで、ビームスFチーフバイヤーを長年務めた吉田さん。常に控えめに徹した品のいいコーディネートが好評だが、この日もグレー地にうっすらと入ったウインドウペーンスーツをベースにしたクリーンな着こなしがエレガントだ。清潔感ある白無地のシャツに合わせたネクタイは、若干明るめのネイビー。大人らしく、かつ若々しさもあるスーツスタイルの好例だ。
ビームスF ディレクター・西口修平さん

インスタグラムのフォロワーは8万人超。ピッティを訪れれば世界中のフォトグラファーが先を争って西口さんをスナップする、日本を代表するウェルドレッサーの一人だ。サルトリアテイストのベルトレスパンツにメタルボタンの紺ジャケ、そしてバサッと無造作に首から提げたスカーフが印象的だ。リラックスしたノータイスタイルだが、小物使いと全体の色合わせでここまでドレスアップ感を表現できる手腕はさすがの一言。ちなみに足元はタッセルローファーではなく、室内靴を由来とするベルジャンシューズ。英国「ボードイン&ランジ」のもので、これから大流行しそうな注目ブランドだ。
ブリッラ ペル イル グスト バイヤー・高田朋佳さん

こちらもビームスが誇るスターとしてお馴染み。西口さんとツートップで活躍し、世界的に注目されるスーパーウェルドレッサーだ。グレーのベルトレスパンツやネイビーブレザー、ブラックのニットなど、西口さんと共通項が多いコーディネート。だがパンツのシルエットは若干テーパードが緩やかで、丈も短め。そこにゴールドの刺繍が入ったルームシューズを合わせるなど、高田さんらしい工夫が随所に凝らされている。トラディショナルな定番アイテムをシンプルにコーディネートしつつ、細部のアップデートでモダンに見せるテクニックは是非とも見習いたいところ。