クラシコマッケイこそエグゼクティブの靴【今必要な本格靴決定版。】

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軽く、柔らかく、色気あるカーペットの上の本格靴

靴好きならお馴染みのマッケイ製法靴だが、その特長と魅力を正しく理解できているだろうか? それは人の上に立ち、憧れられる立場のエグゼクティブが選ぶべき、華麗な本格靴なのだ。

クラシコマッケイこそエグゼクティブの靴
オフィスのカーペットの柔らかさは、マッケイ靴の柔軟な歩き心地と好相性。何より艶やかなフォルムは着座時こそ美しく映える。靴は下のサントーニと同じ。
スーツ19万円/パイデア、シャツ2万3000円/ギローバー(以上バインド ピーアール) タイ2万7000円/タイ ユア タイ(リングヂャケットマイスター 青山店) 時計244万円/IWC(IWC) メガネ2万8000円//クレイトン フランクリン(ブリンク・ベース)

オフィスワークに最適な履き心地と男の色気を演出

イタリアのマルケを発祥とし、グッドイヤーと同じく米国で機械生産化されて広まったマッケイ製法。その特徴は甲革と中底、本底を一気に縫い合わせるシンプルな構造にある。ソールは通し縫いできれば厚さを問わないため、一般的にグッドイヤーより耐久性は劣るものの薄く仕上げれば軽く、返りがよく、柔軟な履き心地となる。またコバの厚みを確保する必要もないため、土踏まず部分を絞り込め、繊細でメリハリの効いたフォルムを表現しやすいのだ。

サントーニ
この薄さが快適性と色気の源

こうした特性は、オフィスワークが中心のエグゼクティブには最適。長距離を歩かないので、耐久性よりも履き心地を優先できるからだ。そして何より、イタリア勢が得意とする、マッケイを活かした色気のあるプロポーションの一足は、部下から憧れられる存在であるべき上級管理職の足元に、羨望の艶と気品を添えてくれる。今まではグッドイヤー派だったという諸兄も、ぜひ一度マッケイの真の魅力を試してほしい。

「マッケイ」をおさらい

シンプルゆえの軽やかな履き心地と繊細なフォルム

「マッケイ」をおさらい

左図のように中底と本底で甲革を挟み、通し縫いするマッケイ製法。そのため、右写真のように中底にステッチが出ていると見分けられるが、インソック仕様で隠されている場合もある。


SANTONI/サントーニ

SANTONI
12万8000円(リエート)
サントーニ

男の色気を醸し出す流麗なるフォルム

日本からのリクエストを受け、今季アーカイブより復刻したモデル。レベルソ仕立ての大胆な切り替えと斜めに設けられたサイドレースが、メリハリのあるスマートなフォルムのラスト「ジョージ」と相まって華麗な印象だ。

CENTO FELINA/チェント フェリーナ

CENTO FELINA
3万3000円(オークニジャパン)
チェント フェリーナ

万能にして艶やかな大活躍必至の一足

シーンを選ばない内羽根ストレートチップながら、やや内側にカーブしたグラマラスなラストや太番手ミシンによるシューレース下のアクセントステッチでさりげない個性を演出。2色に塗り分けた革底も高級感あり。

MAXVERRE/マックスヴェッレ

MAXVERRE
10万7000円(エストネーション)
マックスヴェッレ

職人の息吹を感じさせる芸術的な足元

マッケイ製法の利点を活かし、シャープなフォルムのラストを用いてスタイリッシュに仕上げたモンクストラップ。手作業で塗料を塗り込んでムラ感を出す、パティーヌ仕上げを施したネイビーの革も芸術的だ。

FRANCESCO BENIGNO/フランチェスコ べニーニョ

FRANCESCO BENIGNO
5万2000円(42NDロイヤル ハイランド 代官山店)
フランチェスコ べニーニョ

絵画的な色彩と端正なフォルムの共演

この秋冬初登場のラスト「ベッドフォード」採用のウイングチップは、トウ周りにややボリュームがあり、シャープながらノーズが長く見えない設計。”Alba(夜明け)”と名付けられた色みも美しい。



[MEN’S EX2018年02月号の記事を再構成]
撮影/平井敬治、宇田川 淳、植野 淳、村上 健、岡田ナツ子、武蔵俊介、久保田彩子 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/勝間亮平(MASCULIN) 構成・文/POW-DER 文/竹石安宏、吉田 巌(十万馬力)、山田純貴、安岡将文、間中美希子、秦 大輔 撮影協力/モルテーニ東京

2024

VOL.342

Autumn

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