男性の仕事服を客観的に、かつシビアに見ているのは、職場内や取引先の女性スタッフだ。独りよがりにならない、好感を持てる仕事の装いとは? 一線で働く女性たちに直撃取材!
IT企業勤務の場合

大手IT企業 人事若林絵美さん広告事業、メディア事業を手掛ける大手企業に勤務。社内にはスーツからTシャツまで多様な装いの人が在籍。
仕事着の自由度が高いからこそ、“自分を知って装えているか”が大切です!
M.E.:ITは”服装の自由度が高い”というイメージがありますが。
若林:確かに自由度は高いのですが、装いへの意識はとても大切です。若いスタッフが多く、新規参入も多いからこそ、相手をきちんと敬っていると感じてもらえる服装が大切なんです。実際に営業スタッフには、会社にネクタイを沢山ストックしている人もいます。まずは取引先のオフィスに伺ったとき、違和感のない服装であること。清潔感、爽やかさが大事ですね。もちろんお洒落を楽しむのはいいことだと思いますし、場の雰囲気が明るくなり、本人に似合っていればベストです。
M.E.:ドレスコードの幅が広い分、メリハリが大事なんですね。
若林:洒落感にこだわってシャツの下に肌着をつけない人もいますが、汗でベタついている姿は見た目にもあまり好ましくないですよね。ビジネスシーンでは、相手から見たときにどう映るか、ちゃんと配慮ができている方に、好感が持てます。
こんなスタイルはNG!
- 訪問先のオフィスにそぐわない、自分本位の装い
- ウケようという意図が透けて見える
- 肌着を着ておらずベタベタしている
[MEN’S EX 2017年10月号の記事を再構成]
撮影/石澤義人 文/伊澤一臣