靴の「完璧メンテ」+α! 鏡面磨きとアンティーク仕上げで愛用靴を彩る
シリーズでお送りしている愛用品の「最短ケア」と「完璧メンテ」。今回は、先日お送りした「靴の完璧メンテ」から、さらに一歩進んで「鏡面磨き」と「アンティーク仕上げ」の手順を紹介しよう。
コロンブス カラリスト
三橋弘明さん
靴の色変えや芸術的な色入れなど、カラリストとしての手腕は抜群。
〈鏡面磨き〉コツさえ知れば誰でもみるみるピカピカに!
「ベースとコートの2つに分けて光らせやすくしたクリーム。通常の靴磨きの後、鏡面磨きをしてください」ハイシャインベース1000円、ハイシャインコート1200円、ポリッシュウォーター1000円/以上ブートブラック(コロンブス商品相談室)
ベースを塗布 「最初に余分なワックスをクリーナーで落としてから、ハイシャインベースをクロスで塗布」
軽くふき取る 「数分おき、ベースで革の毛穴が塞がったら、ポリッシュウォーターを含ませた布でふき取りを」
コートを塗布 「数分乾燥させたらハイシャインコートを塗布。革がコートで曇った状態にしましょう」
ポリッシュウォーターを一滴 「革にポリッシュウォーターを一滴つけ、やさしくふいていきます。ゴシゴシするのは厳禁」
クロスの巻き方が成功の鍵 「クロスが指の上で波打っているとうまく鏡面仕上げができません。指の腹にしっかり巻きつけましょう」
なでるように磨く 「コバ付近から上方へ小さい円を描くように布を滑らせます。次第に曇りが取れ輝いてきます」
「4」・「5」の手順を曇りがなくなるまで繰り返して完成!
「染料系で着色のよい色つきクリームを使用すると美しく発色します。基本的に靴と同系色のクリームを選ぶとキレイ」コレクションズ シュークリーム各2000円/ブートブラック(コロンブス商品相談室)
もともとはこんな色 茶系の靴の方が目立って印象を変えられるが、黒に青系を塗って微妙な陰影のある色に仕上げるのもオツ。
スッピンの状態に 「まずはクリーナーでワックスを落とします。20分ほどおいて革を乾燥させてから色入れを」
まず濃色から 「濃茶のクリームをブラシで少しずつ塗ります。写真のような小さいブラシがあると便利」
コバから塗っていく 「色入れはコバ付近から始めるとうまくいきます。陰影を描くように塗りましょう」
甲部には同色を 「甲の部分にはアッパーと同色のクリームを。濃い部分との境目を作るように塗り込みます」
仕上げに+1色 「アクセントとして、青を少しだけプラス。より複雑な色みになり、アンティーク感アップ」
ブラシで馴染ませる 「仕上げに豚毛ブラシでブラッシング。べたつきがなくなるまでクリームを馴染ませて完成」
完成です。今回は濃茶と茶、アクセントとして青のクリームを使用しました。