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カクテルと寿司のマリアージュ

さて、バーに隣接しているという、ここならではの特徴を生かした新たな寿司の味わい方が、カクテルと寿司のマリアージュ。なんと1貫1貫に合わせたカクテルをオーダーすることが可能なのだ。

次々と創作的なミクソロジーカクテルを作り出すのが、ルーフトップ バーのバーテンダー、吉原泰俊さん。日本らしいカクテル作りを競う、カクテルコンペ「シーバス ミズナラ マスターズ 2017」で優勝した実力者だ。

バーテンダー、吉原泰俊さん

まず、冬にかけて脂が乗ってくる金目鯛は、漬にして皮目を炙ることで程よく脂を落とし、香ばしさをプラス。そんなひと手間加えた握りに合わせるのが、日本酒をベースにしたカクテル「雪明り」。

手間加えた握りにカクテルを合わせる

「お米、酢飯の酸味に合うように、カクテルには柚子蜜、絹ごし豆腐、みかんを使用しています。金目鯛はカルパッチョにもよく使われる点に想を得て、仕上げにオリーブオイルとローストしたローズマリーを添えました」。料理人としての経験もある吉原さんならではの発想だ。味わってみるとさっぱりとした柑橘の甘さ、そして、まろやかでほろりとした米の味わいが、金目鯛と酢飯の旨味と絶妙にマッチする。

さらに、冬の定番、イクラに柚子の香りをまとわせた軍艦に合わせたのが、米焼酎とジンを使った「kawawappa」だ。

手間加えた握りにカクテルを合わせる

「イクラというときゅうりですよね。きゅうりといえば河童(笑)。実はかっぱ巻きは、河童を祀っている東京の水天宮が発祥なのだとか。食事を通じて、そうした東京の文化や歴史も一緒に楽しんでもらいたいですね」(吉原さん)
カクテルには今、流行のクラフトジンに加えて、みりんを隠し味に。みずみずしくさわやかな香りと米由来の甘さが、出汁醤油がしみこんだ濃厚なイクラを引き立ててくれる。

カクテルと寿司という想像しなかった新たな出会いが紡ぎ出す食の物語を五感で楽しめるひと時がthe SUSHIのカウンターにはあるのだ。

アンダーズ 東京「the SUSHI」

住所:東京都港区虎ノ門1-23-4 アンダーズ 東京52階
TEL:03-6830-7739
営業時間:17時〜22時(ラストオーダー21時30分)
コース 1万5000円〜
ミクソロジーカクテルは1950円〜
※別途15%のサービス料および消費税が加算

※大晦日には「寿司とシャンパンのガラディナー」(3万円)と称して、シャンパンとのペアリングを楽しめる特別コースが1日限りで用意される。用意されるシャンパンはボランジェの「ラ グランダネ」やテタンジェ、ルイナールなどのトップメゾン。デザートには、アンダーズ 東京オリジナルの純米吟醸「52」を使ったホットカクテルをペアリングする。一年の締めくくりに極上のディナーを楽しみたい。
https://www.andaztokyo.jp/restaurants/jp/news/detail/220

文/MEN’S EX編集部

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