一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外に普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村 岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ 「アイケア」
目元の状態が悪ければ、公私ともに悪影響を及ぼしてしまう
“目は口ほどにものを言う”とはよく言ったもので、人となりさえも表れてしまうパーツが目元。多くのミドルエイジの男性は保湿不足の小ジワや暗くよどんだクマがある。加齢や疲労の証拠だが、これらがどれほど印象を悪くしているかぜひ考えて欲しい。相手に「不健康な人とは仕事したくない」と本能的に判断されてしまうのを避けるためにもアイケアを実践しよう。
教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。医師にも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社刊)等。
最薄の皮膚には特別のケアが必要
顔の中で最も印象を左右する目周り。ここのケアができていないとたるんで凡庸に見え、色が悪いと不健康な印象さえ与えてしまう言わば健康のバロメーター。「人体の中でもとりわけ皮膚が薄く繊細なので、気をつけてケアしなくてはいけません。デリケートで乾燥しやすいので専用のクリームで年間を通じてしっかり保湿してください」(藤村さん)。
ただし、アイクリームを塗るときは最も力が入りにくい薬指を使用すべし。「熟れた桃を触るくらいの力でポンポンと優しくタッピングして目頭から目尻へとなじませます。もし、むくみがあるならイラストのようにこめかみから耳の脇、エラまで流した後、その先は手のひらで首から鎖骨のリンパ腺まで老廃物を流しましょう」とのこと。
目の下が黒っぽくなる”クマ”は血行不良が主な原因。下のマスクやギアを使って血流を促し、解消したい。「目をこする癖がある人は今すぐやめるべき。皮膚が薄いので毛細血管が破れて内出血を起こして青く見えたり、さらに色素沈着を起こして黒くなってしまっているのです」(藤村さん)。
for daily self care(写真3点)
[MEN’S EX2018年5月号の記事を再構成]
イラスト/千野エー