
ほとほと感心するのは、これだけの図体でありながらも、運転が楽しいということだ。微細なステアリングやアクセルペダルの入力に対して、過敏ではなく素直に反応し、しっとりと力強く走るさまは圧巻だ。


S400dはベースが1138万円(2019年1月より改定)で、現行Sクラスにおいて廉価グレードに見える。しかし、動力性能も静粛性能もガソリンモデルに勝るとも劣らない。燃費も14.2km/L(JC08モード)と、ベストインSクラスだ。私なら「これでいい」ではなく、「これがいい」と選ぶ。
文/藤野太一 撮影/河野敦樹 構成/iconic
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