ジャガー、60年代の歴史的クラシックカーをまさかの電気自動車として”新”発売に!

NULL
Facebook
Twitter
友だち追加
サステナ

魅力的なクラシックモデルとして高い人気を誇るジャガーEタイプを電気自動車として甦らせたE-TYPE ZEROが発表されたのは2017年9月。その後、ロイヤルウェディングで大きくフィーチャーされたこともあり、更に注目が集まっていたこのモデルの製造、販売が決定した。

手掛けるのはジャガー・クラシック。エクステリアは伝統のEタイプ シリーズ1そのままだが、よく見るとヘッドライトはLED化されている。またインテリアにはオプションでタッチスクリーン式のインフォテインメントを装着することも可能だ。

サステナ

EVコンポーネンツは、最新の電気自動車であるI-PACEのものが多く流用されているという。面白いのは、リチウムイオンバッテリーパックのサイズと重量が、元々の直列6気筒エンジンに合わせられていること。その直後の、やはりEタイプのギアボックスと同じ場所に電気モーターが置かれ、動力はそこから、Eタイプの駆動系をそのまま使って後輪へと送られる。

これは、つまり車体の重量バランス等々はオリジナルと変わらないということを意味する。よってサスペンションやブレーキはノーマルのまま。そしてフットワークもオリジナルのEタイプ同様となる。

サステナ

この特徴を活かして、既存のEタイプ オーナーに向けたEV化のサービスも提供される。オリジナルのエンジンは取っておいて、元の状態に戻すこともできるというから、オーナーにとっては魅力的なオファーとなるだろう。

できれば販売車両も、メーカーの手で元々のエンジンの管理、保存などが行なわれてくれればとも思う。歴史的存在へのリスペクトは失ってはいけない。

サステナ

詳細なスペックや価格の発表は後日とのことだが、バッテリー容量は40kWhで、航続距離は270kmになるという。現在、問い合わせ受付中で、デリバリー開始は2020年夏とのことだ。

文/島下泰久 Yasuhisa Shimashita

サステナ主宰
モータージャーナリスト
2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

1972年神奈川県生まれ。燃料電池自動車や電気自動車などの先進環境技術、そして自動運転技術を中心に、走行性能、ブランド論までクルマを取り巻くあらゆる事象をカバー。自動車専門、ライフスタイル系などのwebメディアをはじめ、専門誌、一般誌、ファッション誌などの雑誌に精力的に寄稿している。また並行して講演活動、テレビ、ラジオなどへの出演も行なう。
海外モーターショー取材、海外メーカー国際試乗会へも頻繁に参加しており、年間渡航回数は20回を超える。 2011年6月発行の2011年版より、徳大寺有恒氏との共著として「間違いだらけのクルマ選び」の執筆に加わる。2016年版より単独での執筆になり今に至る。最新刊は「2018年版 間違いだらけのクルマ選び」。
2016年にサステナをオープン。主筆として一般自動車専門誌、webサイトとは違った角度から、未来のクルマと社会を考察中。

サステナ(SUSTAINA)とは?

まっすぐおもう、未来のコト。 モータージャーナリスト島下泰久氏が主宰を務める、「クルマが目指す未来」を主軸に先進環境技術やそれを取り巻く社会の変化など、あらゆる事象を追うウェブメディア。

sustaina

2024

VOL.341

Spring

  1. 1
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop