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スーパーデュークR

エンジンをかけると、太く短いマフラーから、重低音の効いた迫力ある排気音が吐き出される。軽く空ぶかしをしてみると、タコメーターの針がレーシングマシンのような俊敏さで上下に動く。”READY TO RACE”の標語の通り、公道モデルであってもレース向けマシンのようなレスポンスを実現しているのがKTMの魅力だ。

スーパーデュークRの走行シーン

過激とも言えるエンジンのレスポンスに驚きながら恐る恐る走り出すと、予想に反して低速では扱いやすさも持っている。ハイパワーをしっかりと受け止める足回りと、高剛性ながらしなやかさも併せ持つフレームが、この乗りやすさを生み出しているようだ。圧巻なのはブレーキで、制動力が高いだけでなくコントロール性も素晴らしいため、指先でフロントタイヤの接地感を自在に調整することができる。過激なエンジン特性を確実にコントロールすることができるブレーキや足回りはレーシングマシンに必須の装備だが、その点も手を抜くことがないのが同社のマシンが世界的に評価されている理由だろう。

スーパーデュークRの走行シーン

その高いパフォーマンスを公道でフルに引き出すことは無理な話だが、過激でありながらコントローラブルな特性は自分が速くなったのではないかと錯覚させるほど。短時間の試乗でも血液の温度が確実に上昇していくのが感じられた。普通のバイクでは満足できない、公道でもレーシングマインドを感じていたいライダーは挑んでみてはいかがだろうか。ちなみにデュークシリーズには普通自動二輪車免許(中免)でも乗れる「390デューク」というモデルも存在する。こちらは373ccの単気筒エンジンとなるが、乗り手を熱くさせる血統は同じ。エントリーライダーにはこちらもおすすめだ。

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