新世代の最高級グランドツアラー「コンチネンタルGT」の進化&真価を探る

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オーストリアとイタリアのアルプスを舞台に繰り広げられたベントレー コンチネンタルGTの国際試乗会が行われた。最上級のグランドツーリングカーはどのように生まれ変わったのか。

「コンチネンタルGT」
英国では昨年8月に発表され、日本にも導入された新型コンチネンタルGT。ボディサイズは全長4850mm×全幅(ミラー閉)1954mm×全高1405mm。堂々とした体躯ながら俊敏なイメージも備えている。車両価格は2568万円。

ベントレー・コンチネンタルGTのステアリングを握っていると、いつも心が穏やかになる。混雑した道を走っていても先を急ぐ気持ちがすっと薄れ、何気なく他のクルマに進路を譲れるようになる。ちょっと英国紳士になったような気分だ。

その理由は、ベントレーがもともと英国の富裕層に向けたクルマ作りをしてきたことにくわえ、100年近くにわたってグランドツアラーを手がけ続けてきたという歴史的背景が関係している。

グランドツアラーとは、高速道路をどこまでも走り続けることを得意とするクルマのこと。いまを遡ることおよそ80年前には、ひとりのベントレー・オーナーが南仏のコートダジュールからロンドンまで特急列車のブルートレインと競争し、圧勝したという”伝説”が残っているが、そんな使い方もできてしまうのがベントレーのグランドツアラーなのだ。たとえていえば、瞬発力というよりは持久力。くわえて車内で長時間を過ごす関係で、豪華で広々としたキャビンを用意することが多いのもグランドツアラーの特徴といえる。

つまり、ハイスピードで延々と走れるスタミナがあって、贅沢な素材で包まれた車内ではゆったりと寛ぐことができる。そんなコンチネンタルGTに乗っていれば気持ちに余裕が生まれるのは当然のこと。だから、このクルマに乗るといつも心穏やかになるのだ。

フロントからリアへの流れるようなラインは先代型を踏襲しているが、より優雅さを強調している。テールライトの造形は、バンパー下のテールパイプのシルエットと同じ楕円形を採用。

フロントからリアへの流れるようなラインは先代型を踏襲しているが、より優雅さを強調している。テールライトの造形は、バンパー下のテールパイプのシルエットと同じ楕円形を採用。

革新的なBentleyローティングディスプレイを搭載。ダッシュボードには何もないように見えるが、エンジンをスタートさせると中央のウッドパネルが前方にスライドして、12.3インチの超精細デジタルMMIディスプレイが登場する。さらに外気温とコンパスとクロノメーターを表示するアナログダイヤルを表示することもできる。

革新的なBentleyローティングディスプレイを搭載。ダッシュボードには何もないように見えるが、エンジンをスタートさせると中央のウッドパネルが前方にスライドして、12.3インチの超精細デジタルMMIディスプレイが登場する。さらに外気温とコンパスとクロノメーターを表示するアナログダイヤルを表示することもできる。

キャビン全体を取り囲むようにウッドパネルを途切れなくあしらった室内。伸びやかに左右に広がるデザインは、キャビンを実際以上に広く感じさせ、優雅な空間を演出している。

キャビン全体を取り囲むようにウッドパネルを途切れなくあしらった室内。伸びやかに左右に広がるデザインは、キャビンを実際以上に広く感じさせ、優雅な空間を演出している。

シートには「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルトと呼ばれる独特なデザインを取り入れている。このひとつのダイヤモンド模様を構成するステッチは712個にもなるという。

シートには「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルトと呼ばれる独特なデザインを取り入れている。このひとつのダイヤモンド模様を構成するステッチは712個にもなるという。

ヘッドライトの造形にもベントレーらしいこだわりをみせる。最高級のクリスタルガラスをイメージし、その内側面にはシャープなエッジを設け、ダイヤモンドのような輝きをみせる。

ヘッドライトの造形にもベントレーらしいこだわりをみせる。最高級のクリスタルガラスをイメージし、その内側面にはシャープなエッジを設け、ダイヤモンドのような輝きをみせる。

ベントレーのBをモチーフとしたエンブレムのウイングドBや、メッシュタイプのフロントグリルが優雅さをアピールする。

ベントレーのBをモチーフとしたエンブレムのウイングドBや、メッシュタイプのフロントグリルが優雅さをアピールする。

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