伝統の手と正確リズムが生む聖地カザルヌオーヴォの精華〈サルトリアカヴァリエーレ〉

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SARTORIA CAVALIERE(サルトリア カヴァリエーレ)
伝統の手と正確リズムが生む聖地カザルヌオーヴォの精華

Pasquale

Pasquale Cavaliere(パスクアーレ・カヴァリエーレ氏)
1976年生まれ。パスクアーレ氏が営業や財務などの経営全般を、取材時は不在だった弟のマルコ氏が製品管理と職人のマネジメントを担っている。

名門アブラの流れを汲むパルテノペア譲りの洗練

サルトリア カヴァリエーレは、ナポリにおける仕立ての聖地カザルヌオーヴォに拠点を置く。創業者パスクアーレ・カヴァリエーレ氏は1976年生まれ。16歳から父ピエトロパオロ氏のもとでハンドメイドのジャケット作りを学ぶと同時に、メンズとレディスのパターン設計コースに通い、キャリアをスタートさせた。父は、’60年代から名門アブラ社(名匠アンジェロ・ブラージの息子ニコラ・ブラージが、アメリカで既製服生産のノウハウを学び、帰国後の’62年に立ち上げた、サルトリアの手仕事を量産に応用した先駆的ブランド)で腕を鳴らした職人であり、彼のもとでナポリ仕立ての本質を体得していった。’90年代に入ってパスクアーレ氏は、ニコラの息子アンジェロが創業したサルトリア パルテノペアでモデリスタとして経験を積み、経営や生産管理も学んだ。そして2016年、弟マルコ氏とともにサルティン社を設立。サルトリア カヴァリエーレは、その自社ブランドだ。

襟の芯地を生地の上に正確に配置し、その後に襟の形を整えて、最終的にジャケットに取り付けるための重要な工程
襟の芯地を生地の上に正確に配置し、その後に襟の形を整えて、最終的にジャケットに取り付けるための重要な工程。僅かなズレが後の仕立てを左右する。各々の職人が非常に高い専門性を備える。

15名の職人が在籍し、年間生産数は2200着。パルテノペアで培われた構築美と軽やかさの絶妙なバランスは健在で、カヴァリエーレの服は同様の静かな洗練を漂わせる。パリの名門チフォネリの既製品とMTMラインも手がけており、確かな技術力への評価は非常に高い。

生地は手裁断で、その後の仕立ても完璧な柄合わせにこだわる。
生地は手裁断で、その後の仕立ても完璧な柄合わせにこだわる。

「レ・マーニ・ディ・ナポリは、若者たちがサルトリアの世界に近づくきっかけを創ってくれました。偉大なマエストロたちの教えと精神を受け継ぎ、未来へと繋げていくことが私たちの責任だと思っています」

サルトリア カヴァリエーレ

DATA
サルトリア パルテノペア時代からの顧客の多くが、今も変わらず彼らを支持している。ストック生地使用時のスミズーラは、スーツ€2000~、ジャケット€1600~。
Via Napoli 131, 80013 Casalnuovo di Napoli
TEL. +39 081 18566826
URL:https://www.sartoriacavaliere.com

 

撮影・コーディネイト・構成・文=藤田雄宏〈AFTERHOURS〉

[MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成]

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