エグゼクティブの身だしなみに相応しい「上質な無地」の整え力と、滲む個性。

社会性の演出という点において、無地のスーツやブレザーに敵うものはない。着るだけで、身だしなみが整う。しかし基本のきとなる存在だけに、素材や仕立ての質が大きな印象の違いになって表れる。よってエグゼクティブの服装に相応しい「上質な無地」を着ることが肝要である。一見スタンダード。しかし、ふとした瞬間に一流の個性が滲む。まずはそんな「上質な無地」で、スタイルを整えられたし。
TITO ALLEGRETTO(ティト アレグレット)
モヘアのハリが凜として品のいい表情をつくる

シャツ2万7500円、タイ1万7600円/以上ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) ベルト、チーフ〈スタイリスト私物〉
好感度の指標において大切な物差しとなるのが、清潔感。パリッとした独特のハリを備えた“上質な無地”のモヘア混スーツは、そんなクリーンさを演出するのにもうってつけの存在である。
かつてマリアーノ・ルビナッチ氏に師事した人物が手掛ける伊ブランド、ティト アレグレットの英国生地を用いたこちらは、お手本の一着。特有の冷たい艶感、力強いハリがもたらす美しいシルエットが、清潔感あふれる凜としたスタイルを演出してくれる。
一方、ナポリ仕立てをベースにしたそのスーツは、幅の広いラペルや裾まで伸びるダーツといった随所に、ならではの美意識が光る。装いを品よく整えながら、静かに目を惹くフックを添えてくれるのである。
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[MEN’S EX Spring 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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