平成の30年を経て今、また新しい! 英国ブランドの名作とは——?

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ジョン コンフォートのシルクタイ
スーツ9万2000円/シップス(シップス 銀座店) シャツ3万2000円/バルバ(グジ 東京店) チーフ4000円/フェアファクス(フェアファクスコレクティブ) ベルト〈スタイリスト私物〉

男は変わった。靴・小物はどうだ?

バブル崩壊、IT革命、リーマンショックetc.男の生き方も美意識も大きく変わった平成時代には無数の靴・小物が生まれ、名品として進化してきた。その歴史を顧みつつ、これからの展望を考えてみよう。

青柳光則さん・池田哲也さん・吉田周平さん

平成を見てきた服飾名士たちが語る

ファッションディレクター 青柳光則さん(左)
1960年生まれ。出版社勤務を経て’83年独立。DC、クラシコなどトレンドの現場を牽引。

服飾評論家 池田哲也さん(中)
1968年生まれ。’90年三越入社後ローマ駐在。クラシコブーム前から当地の魅力に触れる。

ビームス ドレス部ディレクター 吉田周平さん(右)
1969年生まれ。’89年ビームス入社。バイイングを通して平成ドレスクロージングを主導。

本質が揺るがないからこそ30年を経て、再び輝く
【平成紳士の名靴・名小物 多事総論 #2】

M.E.1994年11月号
M.E.1994年11月号


MEN'S EX M.E. 今、イタリア的な服に英国靴・小物をミックスするスタイルが旬ですが、それらは’80年代後半?’90年代前半からのリバイバルアイテムが多いと聞きます。まさに平成初頭ですが、当時はどんな時代でしたか?


吉田さん 吉田 当時、クラシコイタリアブランドはまだほとんど知られていなくて、ビームスFの品揃えも今とは全く違っていました。その7割くらいをイギリスものが占めていて、残りは米、仏といった感じでしたね。


青柳さん 青柳 ポロ ラルフローレンの登場以降、’80年代にはアメリカンブリティッシュとよばれるスタイルが浸透しましたが、平成初頭はそんな新しいブリティッシュの全盛期でしたね。


吉田さん 吉田 そうですね。私もイギリスとアメリカをミックスした服装でした。


池田さん 池田 ジョン コンフォートなんかは当時主力ブランドの一角でしたよね。


青柳さん 青柳 昔はプリントタイが多かったイメージですね。芯地がよくて、ディンプルがキレイにできると評判でした。一度は休止してしまったけど、復活して今、また人気ですよね。


<span style=font-size:1.1em;><strong>ジョン コンフォートのシルクタイ</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成29(2017)年》</strong><br><br><strong>30年前の王道タイが今また最旬に復活</strong><br>ブリティッシュ全盛だった1990年代前半まで隆盛するも、その後ブランドを休止。しかし2017年に復活し、英国復権の流れに乗って旬に返り咲く。左:50オンスのシルク地によるプリントタイ。1万4000円、中:裏地を省き軽快に仕立てたトラッドなストライプ柄。1万3000円、右:コシのあるジャカード織り。1万3000円(以上ビームス 六本木ヒルズ)

ジョン コンフォートのシルクタイ
《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成29(2017)年》

30年前の王道タイが今また最旬に復活
ブリティッシュ全盛だった1990年代前半まで隆盛するも、その後ブランドを休止。しかし2017年に復活し、英国復権の流れに乗って旬に返り咲く。左:50オンスのシルク地によるプリントタイ。1万4000円、中:裏地を省き軽快に仕立てたトラッドなストライプ柄。1万3000円、右:コシのあるジャカード織り。1万3000円(以上ビームス 六本木ヒルズ)

<span style=font-size:1.1em;><strong>スコットランドが誇るネックウェアの名門</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成12(2000)年ごろ》</strong><br><br><strong>ベグ アンド コーのチェックマフラー</strong><br>長らく薄手ストールが巻き物の定番だったが、昨今は英国マフラーが再燃。こちらは伝統のタータンチェックをアレンジした柄が魅力。ウール75%+アンゴラ25%。左:32×180cm、右:35×180cm。各1万8000円(ボーダレス)

スコットランドが誇るネックウェアの名門
《名作になった年…平成12(2000)年ごろ》

ベグ アンド コーのチェックマフラー
長らく薄手ストールが巻き物の定番だったが、昨今は英国マフラーが再燃。こちらは伝統のタータンチェックをアレンジした柄が魅力。ウール75%+アンゴラ25%。左:32×180cm、右:35×180cm。各1万8000円(ボーダレス)

<span style=font-size:1.1em;><strong>グレンロイヤルの錠前クラッチ</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成29(2017)年》</strong><br><br><strong>この武骨な風貌が懐かしくて新しい</strong><br>グレンロイヤルのアーカイブをもとに復刻したクラシックなクラッチバッグ。ブライドルレザー一枚仕立てによる武骨な質感と、格調ある真鍮金具のコンビネーションはこれぞ英国という趣だ。薄マチの作りはスーツスタイルに最適。長年使い込んだ後のエイジングも楽しみな逸品だ。縦25×横34.5×マチ2cm。6万3000円(ビームス 六本木ヒルズ)

グレンロイヤルの錠前クラッチ
《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成29(2017)年》

この武骨な風貌が懐かしくて新しい
グレンロイヤルのアーカイブをもとに復刻したクラシックなクラッチバッグ。ブライドルレザー一枚仕立てによる武骨な質感と、格調ある真鍮金具のコンビネーションはこれぞ英国という趣だ。薄マチの作りはスーツスタイルに最適。長年使い込んだ後のエイジングも楽しみな逸品だ。縦25×横34.5×マチ2cm。6万3000円(ビームス 六本木ヒルズ)

<span style=font-size:1.1em;><strong>デンツのペッカリーグローブ</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)》</strong><br><br><strong>極上フィットを味わえる希少なレザー</strong><br>英国王室御用達の名門グローブは日本でも時代を超えた大定番。中でもペッカリー革は最高峰だ。左:ドレッシーな裏なし版。5万1000円、右:カシミア裏地付き。こちらはややカジュアル顔。6万6000円(以上真下商事)

デンツのペッカリーグローブ
《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)》

極上フィットを味わえる希少なレザー
英国王室御用達の名門グローブは日本でも時代を超えた大定番。中でもペッカリー革は最高峰だ。左:ドレッシーな裏なし版。5万1000円、右:カシミア裏地付き。こちらはややカジュアル顔。6万6000円(以上真下商事)

<span style=font-size:1.1em;><strong>クロケット&ジョーンズの「ギャビン」</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成30(2018)年》</strong><br><br><strong>往年の大人気デザインを忠実に復刻</strong><br>サドルがなく、エプロンと呼ばれる甲革を大きくとったスリッポン。かつてのブリティッシュ世代がこぞって愛用していたクラシックアイテムだ。クロケット&ジョーンズも'80年代から製作しており、こちらはそのアーカイブを復刻させたもの。アンラインドなので足当たりが柔らかいのも魅力だ。6万9000円(ビームス 六本木ヒルズ)

クロケット&ジョーンズの「ギャビン」
《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成30(2018)年》

往年の大人気デザインを忠実に復刻
サドルがなく、エプロンと呼ばれる甲革を大きくとったスリッポン。かつてのブリティッシュ世代がこぞって愛用していたクラシックアイテムだ。クロケット&ジョーンズも'80年代から製作しており、こちらはそのアーカイブを復刻させたもの。アンラインドなので足当たりが柔らかいのも魅力だ。6万9000円(ビームス 六本木ヒルズ)

<span style=font-size:1.1em;><strong>アルバート サーストンのブレイシーズ</strong></span><br /><strong>《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成28(2016)年》</strong><br><br><strong>時代を経て、道具からアクセサリーへ</strong><br>かつてはパンツを吊る実用品だったが、現在は英国感を醸すアクセサリーとしてリバイバル。左:快適なエラスティックバンド。1万4000円、右:本格派なシルクバンド。2万1000円(以上フェアファクスコレクティブ)

アルバート サーストンのブレイシーズ
《名作になった年…平成初頭(1990年ごろ)/平成28(2016)年》

時代を経て、道具からアクセサリーへ
かつてはパンツを吊る実用品だったが、現在は英国感を醸すアクセサリーとしてリバイバル。左:快適なエラスティックバンド。1万4000円、右:本格派なシルクバンド。2万1000円(以上フェアファクスコレクティブ)

2024

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