「常に10年先のビジョンを描く」〜「ニトリホールディングス」似鳥昭雄さん〜【加藤綾子/一流思考のヒント】

bool(false)
Facebook
Twitter
友だち追加

第15回 「ニトリホールディングス」代表取締役会長兼CEO 似鳥昭雄さん[後編]

>>>[前編]はこちら

似鳥昭雄さん

※最後に加藤綾子さんのスペシャルフォトギャラリー付き!

Profile
加藤綾子 Ayako Kato
1985年、埼玉県出身。2008年、フジテレビ入社、看板アナウンサーとして活躍。’16年、フリーアナウンサーとなり、’18年には『ブラックペアン』(TBS)で女優にも本格挑戦。現在は『ホンマでっか!? TV』(CX)、『世界へ発信! SNS英語術(NHK)、『MUSICFAIR』(CX)にてMCを担当。

似鳥昭雄 Yusuke Horie
ニトリホールディングス代表取締役会長兼CEO。1944年、樺太生まれ。’67年、似鳥家具店を札幌で創業。’72年、似鳥家具卸センター株式会社を設立。’78年、社名を株式会社ニトリ家具に、’86年、株式会社ニトリに変更。2010年、持ち株会社へ移行。’17年には500店舗を達成。近著に『リーダーが育つ55の智慧』(角川書店)。

「常に10年先のビジョンを描き、そこから逆算して投資を行います」
(似鳥さん)

加藤未来の話をうかがいたいのですが、ここから先、どんなロマンとビジョンを描いていますか?

似鳥ロマンは変わらず、ビジョンに関しては常に10年後がどんな世の中になって、そのために今どんな投資をしなければならないかを逆算し、実行しています。そこは最も大事な部分でもあって、ビジョンがないと経営が行き当たりばったりになってしまう。例えばこの2、3年はしっかり、基幹システムへの投資を行っていきます。他にも埼玉県幸手市に6万坪の新しい物流センターを建てるんですが、ロボットを投入して、なるべく人間を少なくする。どちらも数百億円かかります。うちは31期連続でずっと増収増益で、昨年の純利益は642億円になるので、数百億円投資してもノーリスクです。

加藤規模が大きすぎて、変な汗が出てきました…(笑)。

似鳥しかも目標は社員全員と共有します。その上で部下を動かすことに長けたマネージャースペシャリストには何十社もある子会社の社長を、一人で結果を出せるタレントスペシャリストには日本一、いや世界一のデザイナーを目指しなさいと、それぞれに目標を持たせます。

加藤確かに会社のビジョンに個人の目標が追いつかないと、モチベーションのキープはなかなか難しいと思います。

似鳥うちは初任給も24万2000円、ボーナスも年間平均5.3ヶ月分の決算賞与も出るので、いい方だと思いますよ。所得に不満があると、モチベーションは上がらないものです。労働条件や有給休暇に関しても、私は「本当にいい会社とは?」というロマンをずっと追求してきました。アメリカなどへの視察以外にも「ニトリ大学」という教育制度があって、新人やリーダー、店長や副店長、フロアマネージャーやバイヤーに至るまで、それぞれ研修がある。熱海と大阪にも研修センターがあって、教育費は他の上場会社の5倍は使っています。

2024

VOL.341

Spring

  1. 1
2
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop