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2大コンプリケーションをダイヤル側から楽しめる
実力派のこだわりを具現化した目と耳で味わう超複雑系
H.モーザーが昨年発表した「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン アクアブルー」。その名の通り、ミニッツリピーターとトゥールビヨンという2大複雑機構を兼ね備えたこだわりのコンプリケーションである。
本作の最大の魅力は、トゥールビヨンとともにミニッツリピーターの機構も文字盤側から観賞できることだろう。任意の時、15分単位、分を美しい音色で知らせるための2つのハンマーおよびゴングが通常はムーブメントに組み込まれ、表からは見えないそれらの機構を文字盤上に配すことで、耳だけでなく目でもミニッツリピーターを堪能できるようにしたのだ。この大胆な試みを実現するため、チャイムを特別な形状に作り上げるなど、持ち前の技術力でさまざまな課題を克服。同時にケースの中央部には広いスペースを設け、最高の音色・音量・共鳴・ハーモニーのバランスが追求されている。
文字盤は透明感ある高温焼成の“グラン・フー”エナメル。完成までに12回もの焼入れを行い、ブランドを象徴するフュメ仕様に仕上げる。すべて手作業で作り上げる文字盤に2つと同じものはなく、質感もひときわ素晴らしい。また、槌目装飾を施したアクアブルーの鮮やかな色合いがモダンな味わいも醸し出す。
その6時位置にはフライングトゥールビヨンをセット。スケルトンブリッジを擁したその姿は極めて現代的で堂々としており、この文字盤の印象を決定づけている。さらにケース裏にはシースルーバックが採用され、一部がスケルトン化されたブリッジ越しに2つの複雑機構を見ることも可能となる。
シンプルかつエレガントなミニマルデザインを信条とするH.モーザーらしく見た目はけっして派手ではないが、このコンプリケーションには実力派ブランドならではのこだわりが満ちている。
この機構が凄い!
【Point 1】
ゴングとハンマーをダイヤル側に設置ミニッツリピーター機構が見やすいように、2個のゴング&ハンマーを文字盤側に配置した貴重なこのモデル。チャイムがトゥールビヨンの動作を妨げることのないよう弧を描いた形状に設計するなど、2つのコンプリケーションを両立させる工夫が施されている。
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【Point 1】
ゴングとハンマーをダイヤル側に設置
ミニッツリピーター機構が見やすいように、2個のゴング&ハンマーを文字盤側に配置した貴重なこのモデル。チャイムがトゥールビヨンの動作を妨げることのないよう弧を描いた形状に設計するなど、2つのコンプリケーションを両立させる工夫が施されている。
【Point 2】
スケルトン化&中央に音響スペースを確保搭載する手巻きCal.HMC 904は一部がスケルトン化され、シースルーバックを通して裏側からも内部機構が観賞できるように。また、ケース内は複雑機構を収納するために最大限に広げられ、サウンドボックスを作るための充分なスペースが確保されている。
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【Point 2】
スケルトン化&中央に音響スペースを確保
搭載する手巻きCal.HMC 904は一部がスケルトン化され、シースルーバックを通して裏側からも内部機構が観賞できるように。また、ケース内は複雑機構を収納するために最大限に広げられ、サウンドボックスを作るための充分なスペースが確保されている。
【Point 3】
6時位置に浮かぶトゥールビヨン高温焼成による“グラン・フー”エナメル文字盤の6時位置に、スケルトンブリッジを備えたフライングトゥールビヨンを設置。ロゴやインデックスを排したミニマムデザインとあいまって、トゥールビヨンが鮮やかなブルーのエナメル文字盤上に浮かんで見える。
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【Point 3】
6時位置に浮かぶトゥールビヨン
高温焼成による“グラン・フー”エナメル文字盤の6時位置に、スケルトンブリッジを備えたフライングトゥールビヨンを設置。ロゴやインデックスを排したミニマムデザインとあいまって、トゥールビヨンが鮮やかなブルーのエナメル文字盤上に浮かんで見える。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です