スッキリ顔で、秒針完全停止機能付きトゥールビヨン
クラシックな外観に潜む、IWCによる最先端の革新性
1939年に誕生した初代ポルトギーゼのデザインを受け継ぐ大口径のダイヤルは、小振りな植字のアラビア数字と細身のリーフ型針との組み合わせにより、余白を大きく広げる。その6時位置に配したフライング・ミニッツ・トゥールビヨンは、ダイヤル開口部が大きく、堂々とした佇まいだ。ダイヤル側でキャリッジを支えるブリッジがないため、テンプと脱進機を内包し、回転するキャリッジの様子を鮮明に眺めることができる。
さらにIWCは、トゥールビヨンとしては異例の秒停止装置も組み込んだ。通常の調速機の秒停止装置は、針合わせの際にリューズを引くと板バネが動いてテンプの外縁に触れ、動きを止める。しかしトゥールビヨンでは、テンプがキャリッジに収まっているため、同じ仕組みは使えない。そこで2本のレバーの先端でテンプの動きを止める仕組みを考案。各レバーはキャリッジを避けるように複雑に折れ曲がり、その差動歯車にはゼンマイが取り付けられ、テンプを確実に止める張力を得ている。レバーを2本としたのは、一方がキャリッジに当たっても、他方がテンプを止めてくれるから。これで秒単位の針合わせが可能となった。
毎時2万8800振動は、トゥールビヨンとしてはハイビート。そのテンプの振動によりゼンマイの巻き戻りを等速に制御する脱進機には、IWC独自のダイヤモンドシェル®コーティングが施され、ハイビートで負荷が増大したガンギ車とアンクル間の摩擦を大幅に軽減している。
独自技術を注ぎ込んだCal.81905を包むケースは、一般的な18金よりも耐摩耗性と耐傷性がはるかに優れた、これまたIWC独自の18K Armor Gold®製。
初代ポルトギーゼから受け継ぐ外観はクラシカル。しかしメカニズム、コーティング技術、素材にIWCによる最先端の革新性が注ぎ込まれている。
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