ローマンスタイルが国際的に進化! 「ペルティコーネ」のビスポーク靴

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今、注目の“イタロ・ジャポネーゼ”靴職人

フィレンツェ、ローマ、そして日本各地で続々と台頭するイタリア仕込みの靴職人。なかでも本誌が注目する気鋭をご紹介しよう。その美しさに刮目せよ!

PERTICONE/吉本晴一
国際的に進化させたローマンスタイル

PERTICONE

ローマらしい力強さとモダンな洗練が共存する作風

ローマ靴は底面がフラット気味でヒールがどっしりと大きいのが特徴だが、ペルティコーネの靴もその伝統を継承している。とはいえ決して鈍重に見えず、洗練されたエレガンスを感じさせるのが特徴だ。吉本氏はローマ在住だが日本に年1〜2回来日し、トランクショーを開催している。ビスポーク価格はシューツリー込み37万4000円〜。 info@perticone-bespoke.com

ローマ・フィレンツェ・ロンドンで学んだ美意識を昇華

吉本晴一さん
吉本晴一/1978年生まれ。靴職人を志して2005年にイタリアへ渡り、フィレンツェとローマで生活。2017年に自らのブランドを立ち上げる。ちなみに「ペルティコーネ」は大男”の意味。194cmの長身に由来する名だ。

吉本晴一氏は異色の経歴の持ち主だ。ローマンビスポークに憧れて当地へ渡るも、深谷秀隆氏の誘いを受けフィレンツェに移る。そこでマンニーナをはじめとする名門のアウトワーカーとして腕を磨くと、再びローマへ。メルクーリオ、ペトロッキ、マリーニといった巨匠に腕を認められ、底付けを任されるようになった。

が、それだけで満足せず、自分の靴を名刺代わりに携えながら英国の名門を訪ね歩いたという。するとジョージ クレバリーの目に留まり、ローマに住みながら同社の靴作りも手がけるようになった。各地の名門から貪欲なまでに学び、自らのスタイルとして結実させたのがペルティコーネである。

「やはり自分の靴作りは、それぞれの地域の美意識がミックスされていると思います。どっしりした底周り、程よくボリュームをもたせたトウはローマの伝統を受け継いでいますが、靴の構造や素材使いは英国流な部分も多い。フィレンツェでは常に新しいデザインを模索する姿勢を学びました。なので、今も積極的に新型を開発してご提案するようにしています。ローマ靴だけを見ていたら、今のスタイルには至っていなかったと思います」

古きよきローマの薫りを立ち上らせつつ、国際性も併せ持った唯一無二のスタイル。実に魅惑的な作風だ。

2024

VOL.341

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