トウの程よいボリュームも魅力
ペルティコーネでは1足めからローファーを注文可。程よくボリュームをもたせたラウンドトウからも、ローマらしさを感じさせる。英国からの影響でウエストはやや絞っているが、あくまで骨太さを損なわないバランスにとどめているあたりが巧いところだ。
様々な素材・デザインを駆使する表現力の高さも武器
ローマを拠点とする理由について、「自由にのびのびと靴作りができる環境、それから革の調達がしやすいこともありますね」と吉本氏。トランクショーでは様々な素材を用いた作品例を多数見ることができる。ちなみにモンクストラップシューズで採用しているバックルはローマの職人が手彫りで製作したものだ。
特殊な器具を用いた採寸も印象的
日本人シューメーカーらしく、採寸はしっかり時間をかけて綿密に行う。足の形を正確に写しとる器具(上)や足裏の凹凸を測るフットプリンター(下)など様々なアイテムを活用している。
[MEN’S EX Spring 2023の記事を再構成]