新時代に即した靴・鞄選びの新基準を確立する50のヒントを厳選。ここから、あなたに最適なスタイルを完成させる糸口を見出してほしい。
【hint 2】
時代とともに服装は変わっても……
靴とバッグの品格を守れば、信頼感は揺るがない
靴とバッグの選び方には、すべてに共通する大前提がある。それは、どんなときも「品格」を忘れてはならないということだ。歴史を振り返ると、ビジネススタイルはファッションの流行を反映して実に様々な変化を遂げてきた。しかしそれでも仕事の装いとして通用したのは、「品格」という普遍的なエッセンスが存在していたからだ。
たとえば1970年代において、品格はストレートに重厚感によって示された。トラッド派なら、足元は英米式のガッチリした紐靴。手元は重要書類を保護するアタッシェケースやダレスバッグ。靴とバッグは、ビジネスマンの“武装”だったのである。
’90年代後半以降、イタリアン・クラシックが仕事服の主流になると、靴とバッグにも大きな変化が現れた。ローファーやモンクストラップなど紐のない革靴がビジネスシーンでも市民権を拡大し、バッグは薄く・軽く進化。スタイリッシュな細身スーツともあいまって、洗練された佇まいこそ品格の源という価値観が広がっていったのだ。
そして現在、仕事服を語るうえで「軽快」というキーワードは不可欠になっている。しかしラクさを求めて易きに流されては本末転倒だ。自由で快適な着心地を享受できるようになっても、気持ちは常に高く保つ。そんな心構えが新時代の品格となって現れるのである。逆をいえば、ルール無用の現在において、迷ったときの羅針盤は「品格」。その心得さえ貫けば、仕事を成功に導く信頼感は揺るがないのだ。
近年は仕事靴・鞄の勢力図が劇的に変化
[MEN’S EX Summer 2026の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)





