GMTの先駆による新作「ロンジン スピリット ズールー タイム」を
オールマイティーに楽しむ
アメリア・イアハート、ポール=エミール・ヴィクトール、エリノア・スミス、そしてハワード・ヒューズ……そんな伝説の飛行士や探検家の偉業をロンジンの時計や計器が陰で支えていたのは有名な話。「ロンジン スピリット」はそれらの特徴的ディテールを取り入れつつ、現代のクラシックへと昇華したコレクションだ。今らしいファッションとの親和性の高さもあり、2020年にデビューするやたちまちブランドの人気コレクションへと上り詰めている。
ここで紹介するのはその新作として登場したGMT(3タイムゾーン表示)モデルだ。じつはロンジンは複数の時間帯を示す時計の開発においても100年以上の歴史を有す。航空や軍事で使用される協定世界時であるオーセンティックなコード“ZULU TIME”を名に冠した今作では、GMT針と別の時針操作を可能とした新開発の「Cal.L844.4」を搭載し、セラミックをインサートした回転ベゼルとの併用でトリプルタイムゾーン表示が可能に。非常に高機能なGMTモデルへと仕上げている。
もちろん、ロンジン往年のパイロットウォッチの風格を受け継いだヴィンテージなルックスも今作の見どころ。この佇まいならビジネスからカジュアルまでセンス良く袖口を彩ってくれるだろう。インターチェンジャブルシステムの採用により、その日の装いに合わせて簡単にブレスレットからレザーストラップへの交換がワンタッチでできるのも嬉しいポイントだ。とりわけおすすめは、アンスラライト(ダークグレー)文字盤に、グリーンのセラミックインサートベゼルを組み合わせたご覧のモデル。スーパールミノバを塗布したゴールドの針&インデックスとのバランスも良く、名門のオーラが濃密に漂う。
クラシックなブレスウォッチといった佇まいの「ロンジン スピリット ズールータイム」はスーツスタイルにも合うが、回転ベゼルのアクティブなイメージを生かすなら、ジャケットスタイルとのコーデがおすすめだ。ここでは文字盤の色に合わせて黒のジャケットをチョイス。インをデニムシャツとしたことで、パイロットウォッチスタイルの男らしさとも絶妙にリンクしている。ご覧のようにパンツを白とすれば軽快感も高まり、初夏に相応しいビジカジスタイルの完成だ。
「ロンジン スピリット ズールータイム」は、もちろん大人っぽいカジュアルにも映える。ここではベゼルにインサートされたグリーンのセラミックに合わせてモスグリーンの半袖ニットをチョイス。ここで上着をシャカッとしたハイテク素材とするのもいいが、時計のヴィンテージな雰囲気を生かすなら、リネンなどの天然素材のほうがいいだろう。こんなスタイルでドライブなどに出かければ、助手席のパートナーもきっと喜んでくれるはずだ。
空の歴史を開拓してきた3タイムゾーン表示に更なる実用性を加えて(画像5枚)
撮影=野口貴司(San・Drago) スタイリング=宮崎 司(CODE) 文=吉田 巌(十万馬力)
※表⽰価格は税込み