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よりサーキットを意識した仕様に

BMW M4

サンパウロ・イエローという名の明るいソリッドな黄色をまとった試乗車は、さらに出力を高めた「M4コンペティション」だった。最高出力510ps、最大トルクは650Nmにまで増強されている。さすがに500ps超となると、人間のMT操作スピードにも限界があるため、トランスミッションは8速ATになる。どうしてもMTに乗りたい人はベースモデルを、とにかく速さを求めるならコンペティションをという、BMWからの提案である。

BMW M4 Mスポーツシート
Mスポーツシートを標準装備。オプションでカーボン製の軽量バケットシートも用意される。

鮮やかなエクステリアに負けじと、インテリアも、ヤス・マリナ・ブルーとブラックの2トーンに、イエローのアクセントを配したオプションのMスポーツシートを装備している。ちなみにこれらMモデル専用カラーにはレースやサーキットの名称が使われているというのはBMW豆知識だ。

BMW M4 シート
Mハイパフォーマンス・モデルにも、3眼カメラとレーダーを用いた運転支援装備を採用。ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能などが備わった。

かつてMモデルは、ADAS(安全運転支援システム)は搭載しない方針だったが、さすがに最新モデルでは標準装備になった。

BMW M4 運転席
好みの走行モード設定を記憶させておけるMモードスイッチが備わる専用ステアリングなどを採用。

ステアリングには、アダプティブクルーズコントロールや渋滞時の手ばなし運転を可能にするハンズオフの起動スイッチなどが備わる。

BMW M4 モニター
各種情報を表示するセンターのモニターには、Mドライブプロフェッショナルの設定画面も表示。

ちなみにいつでも自分で運転したいからADASは必要ないという向きには、「コンペティショントラックパッケージ」という本格サーキット仕様も用意されているようだ。代わりというわけではないが、カーボンセラミックブレーキや、M Driveプロフェッショナルといったサーキット走行モードが標準装備となる。

BMW M4 メーターパネル
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