ベースモデルにMTを用意するのもBMWのこだわり
BMWの高性能車開発部門、BMW M社が手がけるモデルは、大きくわけて2つのカテゴリーがある。1 つはサーキットでの走行を可能とした「Mハイパフォーマンス・モデル」、もう1つはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めた「M パフォーマンス・モデル」である。
「Mハイパフォーマンス・モデル」とは、もっともピュアに走ることへの情熱を具現化したものといえるが、そうした中でもコアとなるのが、BMW M3 および BMW M4だ。かつてはM3セダン/クーペという名称だったが、先代からクーペボディはM4となった。
2021年から日本導入が始まった新型M4は、「M4クーペ」とパワーアップした「M4コンペティション」というグレードがあり、さらに9月には4WDの「M4コンペティション xDrive」が追加されている。
エンジンはM社謹製の3リッター直列6気筒ツインターボで、ベースモデルは最高出力480ps、最大トルクは550Nmを発揮。FR(後輪駆動)でマニュアル6速トランスミッションを組み合わせる。いまどき高性能車ほどMTの設定がなくなっているなかで、BMWならではのこだわりといえるポイントだ。