ビジネスの装いとは、その人の第⼀印象を決めるコミュニケーションツールの⼀つ。
MEN’S EX編集部がまとめた新刊『ビジネスの装いルール完全BOOK』は、そんな「きちんと感」の装い方をスーツ、ビジネスカジュアル、冠婚葬祭などのフォーマルまで網羅しています。ここでは、その中から一部をピックアップしてご紹介!
きちんと感のなかで個性をアピール
「ここぞ!」のときの色戦略
TPO別に有効な色のイメージを考察。スーツやジャケットの基本色(紺、グレー、茶)×胸元コーデの配色案を紹介しよう。
色はアピールツールの一つ
「色には“色彩感情”と呼ばれる、それを見る人がどんな印象を抱くか、という色の性格があります。また同じ色でも、明るい/淡いトーンはより若々しさを表現し、暗い/濃いトーンは貫禄を印象づけるなど色調によって演出できる印象が異なります。ここぞというときのTPOで自分の味方になってくれる色を知っておいて、ぜひ活用してください」(今井さん)
ベースとなるスーツの色にはこんなイメージがある
知的、誠実、清潔感、引き締まった印象
控えめ、協調性、上品さ、一歩引いた落ち着き
個性、貫禄、余裕、堅実、自分を大きく見せる
[TPO_1]初対面の人とのミーティング
おすすめは…“同系色合わせ”
「スーツのネイビー、グレー、ブラウンの色が持つ印象(上のコラム参照)を生かす、同系色使いをお勧めします。同系色合わせは、誰からも嫌われず、人に受け入れられる性質があるのです。合わせる際に濃淡をつければリズムが生まれ、印象に奥行きが。グレーは無彩色仲間の白とのコンビも◎」
[TPO_2]企画を動かすクリエイティブな会議
おすすめは…“イエローまたはブルー”
「お勧めはイエロー。言語中枢を刺激する、コミュニケーションの色はクリエイティブな仕事に◎。明るく前向きになる色です。その逆に周りの空気を読み、うまくまとめるのは、知性の色、ブルー。どちらもスーツの色とトーンを合わせ、色が浮かないようにすることがポイントです」
[TPO_3]絶対に決めたい商談
おすすめは…“レッド系またはオレンジ”
「ずばり、勇気と勝利の色、赤はリーダーシップの色。ボルドーやラズベリーレッドなど深みある赤系なら取り入れやすいでしょう。またはオレンジ。より人の輪を大切に、仲間意識を強くする色です。鮮やかな色が難しければ、スモーキーな落ち着いた色調にしたり柄の一部で使うのも◎」
教えてくれた人
カラープロデューサー
今井 志保子さん
独自のパーソナルカラーの理論を元に、セミナー講師のほか執筆、パーソナルカラーカウンセリングを行う。色彩心理学にも精通。
さらに詳しく知るにはコチラ!
「ビジネスの装いルール完全BOOK」
<⽬次>
第1章: 知的に⾒せるサイズ選びの正解
第2章: スーツの装い、基本の着⽅
第3章: 合わせ⽅の基本セオリー
第4章: ⾜元こそ装いの画⻯点睛
第5章: 上質な快適を装う
第6章: ⾮⽇常時にこそ試される教養
第7章: スーツのディテールには役割がある
本体価格:1000円+税
発行:世界文化社
[『ビジネスの装いルール完全BOOK』の記事を再構成]