究極に磨きがいのあるクォーターブローグの最高級靴「ジョンロブ フィリップ II」

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日本一の老舗シューケアメーカー「コロンブス」の全面協力、Begin & MEN’S EX特別編集で好評発売中の書籍『究極の靴磨き』から、その中身をピックアップしてご紹介する。

ジョン ロブ フィリップⅡ

ジョン ロブ フィリップⅡ
ジョン ロブ ジャパン TEL:03-6267-6010

PRODUCT JOHN LOBB PHILIP II
MATERIAL MUSEUM CALF
PRICE 23万円
MADE IN ENGLAND

穴飾りの華やかさを
美術館の作品レベルに昇華

パンチドキャップトゥは爪先の一文字にブローギングを施したデザインを言う。ブローギングとは切り替えに施される意匠のことで、親子穴と呼ぶ大1 、小2をセットとした穴飾りが無数に連なるパーフォレーション、エッジをノコギリの歯のようにトリミングしたギンピンで構成される。このブローギングを一文字に加え、レースステイからトップラインに掛けて施したデザインがここで取り上げるクォーターブローグ、そこにメダリオン(トゥキャップに施された穴飾り。草花や紋章を象ったデザインが特徴)を加えたものがセミブローグ、爪先を一文字でなく、W字に切り替えたものがフルブローグとなる。

穴飾りは水はけを良くする工夫として16世紀のアイルランドで生まれたと言われている。湿地帯を歩く不快を軽減するための意匠であり、本来はフォーマルとは相容れない存在だった。

しかし、ギア由来の意匠ながら、その華やかな佇まいから後にエレガントな表現の一つに認められると、ほどなくフォーマルの一つに昇格した。たとえるならばオペラパンプスや内羽根のプレーントゥが公家で、ブローグは後の世を治めた武家といったところだろうか。

エレガンスというお題において、ジョンロブのフィリップⅡの右に出るものは、ひょっとしたらこれから先も現れないかもしれない。

シティⅡにも採用される、洗練を極めた7000ラスト。ベヴェルドウェストやホールカットクォーターに象徴されるビスポーク由来の意匠。そして、タンナーとともに完成させたミュージアムカーフ。ブローギングが備えるエレガンスをフォルム、コンストラクション、マテリアル全方位でしたたかに高めるのに成功している。

あえてギンピンを排したユニークなブローギングも素通りできないだろう。この引き算の発想には、ただただ脱帽したものだった。

手作業で妖艶な濃淡を表現したミュージアムカーフは履きおろしの美しさもさることながら、から拭きの段階でクロスが表面を滑るように走り、履きジワも美しい。10年選手としての素養も申し分ない。

さらに深く、詳しく、丁寧に、靴磨きを極めるには・・・?

書籍『究極の靴磨き』好評発売中!

『究極の靴磨き』

関連記事:日本一の老舗シューケアメーカーが直伝する”究極の靴磨き”とは?【書籍『究極の靴磨き』が発売】

―INDEX―
ChapterⅠ 頻度に応じた靴磨き
おろしたての靴磨き/履き終わりの靴磨き/週に1度の靴磨き/月に1度の靴磨き/半年に1度の靴磨き
ChapterⅡ 短時間でできる靴磨き
1分で光らせる/5分でツヤを出す/30分で鏡面磨きを完成させる
ChapterⅢ 上級者向けの磨きを極める
立体感を出す磨きを極める/アンティーク磨きを極める
ChapterⅣ トラブル対策
キズ編/カビ編/塩吹き編/クレーター編/シミ編
ChapterⅤ 磨きがいのある デザイン別 究極の靴カタログ10選

世界文化社刊 1300円+税
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『究極の靴磨き』

2024

VOL.341

Spring

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