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新曲『乱』の預言的世界観

ライブレポートの前に、新曲『乱』について触れておこう。まず歌詞をご覧いただきたい。



ランラン ララン ランラン ランラン ランラン
ランラン ララン ランラン ランラン ランラン
ランはランでも乱れの乱、なんぼなんでももうたまらん

世界の波長が狂いだす、季節外れに花が咲き
ゲリラ豪雨に土石流、巨大台風、大旱魃
おまけに火山が怒りだし、想定外の大地震
安全神話も嘘でした、見えない敵がばらまかれ
どこにも逃げ場がないような
乱れた時代に突入だ

世界の景気も狂いだす、借金漬けの自覚なく
無駄をそのまま垂れ流し、必要以上に道作り
借りたお金で金返す、国の舵とる人もなく
金がお金を殺しだし、世界恐慌まっしぐら
どこにも逃げ場がないような
乱れた時代がやってくる

自分を生かすチャンスなく、仕事も家も失って
怒りを覚えた仔ヒツジが、不公平生むシステムや
おいしい蜜を取り上げて、一人占めする怖い奴
オオカミの街に集まって、想いを叫び始めたよ
ようやく時代を変えなきゃと
勇気をためす時が来た

ダカランランララン ランラン ランラン ランラン
ランラン ララン ランラン ランラン ランラン
ランはランでも乱れのラン
なんぼなんでももうたまらん

松山 猛さん作詞の新曲『乱』発表
作詞を手掛けた松山 猛さん

松山さんは、この歌詞について、こう語る。

「あらゆるところで世の中がおかしくなってきているのを感じています。前作の『BAKEの皮』は、3・11で明らかになった、原発をめぐるさまざまな嘘やまやかしなどに、みんながもっと気づいて欲しいという思いを言葉にしたものでした。

今回の『乱』は、ゲリラ豪雨や巨大台風などの世界的な天候の激変をはじめ、政治・経済でもイヤな空気が漂い始めた数年前に書いた歌詞。まるで、それが預言のように、最近また世界がどんどんおかしな方に向かって動き始めています。だから、この危機的な気分を、みんなで共有するときが来ているんじゃないかな。」

一方、まつあみさんは、作曲のイメージをこう語っている。

「『乱』の歌詞を今年4月に松山さんから『調子の悪くなっていたパソコンから、ようやく以前書いた歌詞を掘り出しました』というメッセージとともにお送りいただきました。まさに預言的な、乱れた世界に警鐘を鳴らす内容だと感じました。

『BAKEの皮』の時は、歌詞の持つメッセージ性に沿って、曲もちょっとおどろおどろしい雰囲気を意識したのですが、今回はもっとポップな世界観で表現しようかと。 『帰って来たヨッパライ』は、コミカルなナンバーですが、実はモータリゼーションの黎明期に、交通事故の危険性を訴えようという意識もあった曲。松山さんの歌詞は、そんなオブラートに包んだ表現にフィットするのでは、と思ったんです」

初期の段階では、マーチ風ヴァージョンとロックンロール風ヴァージョンの2パターンのサンプルを作成して松山さんに送り、「やっぱりロックンロールでいきましょう」という返事で、その方向で詰めていったという。

「ランランラララン〜」という、キャッチーなリフのイントロで始まり、世界の気候変動、経済の破綻、政治不信……、などなどの歌詞が、小気味よく展開されていく。

「数ヶ所セリフも加えているのですが、一応、それぞれ出典があるので、それがなにか考えながら聞いてもらうのも面白いかなと。そして最後に、松山さんに締めの一言を入れてもらっていますが、これが結構効いてます(笑)」

『乱』は、9月13日から配信がスタート。以下から試聴できる。

BAKEの皮/乱
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