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基本ディテール




エレガンスとフランクさ。その同居が万能の決め手

19世紀の半ばに英国で誕生し、スポーツウェアとして親しまれてきたブレザー。これを紳士の必需品にした立役者は、アメトラの雄、ブルックス ブラザーズであった。

自然な丸みを帯びるようパッドで整えたナチュラルショルダーに、体型を選ばないダーツレスのボックスシルエット。腰のポケットはパッチ&フラップ型で、エッジから7ミリの位置にミシンステッチが走る……

これらの意匠が生むエレガンスとカジュアルさを併せ持つ佇まいは、オンオフも問わず、あらゆる男性にフィット。これが’50年代にアイビーリーガーの定番となり、卒業生のエリートがその後も愛用したことで、ブレザーは晴れてドレスのワードローブの一員となったのだ。

ドレスとカジュアルの垣根が昔より曖昧になった昨今、ブレザーの万能性は、再び価値を増している。自在な着回しが可能なブレザーの基本ディテールを永世定番で今一度学ぼう。

'80年代のカタログの1コマ

時代によってアップデートしつつも
基本ディテールは踏襲

イラストは’80年代のカタログの1コマ。胸ポケットが別仕様なのとラペル幅やシルエットに微差はあるが、基本ディテールは同じだ。これらは変える必要のない、同ブランドのブレザーの本質をなす部分といえよう。




※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年6月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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<span style='font-size:1.1em;'><strong>1. ナチュラルショルダー</strong></span><br />誇張のない、自然な丸みを帯びたショルダーは、アメリカントラディショナルの精神を象徴するもの。

1. ナチュラルショルダー
誇張のない、自然な丸みを帯びたショルダーは、アメリカントラディショナルの精神を象徴するもの。

<span style='font-size:1.1em;'><strong>2. 7ミリステッチ</strong></span><br />エッジからおよそ7ミリの位置に走るミシンステッチが、スポーティな趣へつながっている。

2. 7ミリステッチ
エッジからおよそ7ミリの位置に走るミシンステッチが、スポーティな趣へつながっている。

<span style='font-size:1.1em;'><strong>3. 3ボタン段返り</strong></span><br />一般的な段返りのジャケットより返りが強い。覗く第一ボタンホールがヌケ感のあるアクセントに。

3. 3ボタン段返り
一般的な段返りのジャケットより返りが強い。覗く第一ボタンホールがヌケ感のあるアクセントに。

<span style='font-size:1.1em;'><strong>4. ボックスシルエット</strong></span><br />あらゆる体型の人に対応するべくダーツを省いたゆとりのあるシルエットは畏まりすぎない印象に。

4. ボックスシルエット
あらゆる体型の人に対応するべくダーツを省いたゆとりのあるシルエットは畏まりすぎない印象に。

<span style='font-size:1.1em;'><strong>5. パッチ&フラップポケット</strong></span><br />スポーティなポケットといわれるパッチポケットにフラップをつけた、カジュアル感が滲むポケット。

5. パッチ&フラップポケット
スポーティなポケットといわれるパッチポケットにフラップをつけた、カジュアル感が滲むポケット。

<span style='font-size:1.1em;'><strong>6. センターベント</strong></span><br />アメトラの王道なのでフックベントと思いがちだが、実はこちらはセンターベントだ。

6. センターベント
アメトラの王道なのでフックベントと思いがちだが、実はこちらはセンターベントだ。

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