ラルディー二は、額の中にコーディネートを置いたディスプレイが、着こなしがイメージしやすく見やすかった。淡ベージュのプリーツパンツ→ベージュのJK&ジレ→ココアカラーのニットジャケットと、だんだん色のトーンが濃くなっていく、美しいブラウングラデーション実例。
こちらもラルディー二。キーカラーのオレンジをネクタイの柄になじませながら、淡いブラウントーンで美しくまとまっている。
こちらはブルネロ クチネリ。オフ白〜キャメルくらいの淡めのブラウントーンが美しい。
ルイジ・ビアンキ・マントーバ。ブラウン・キャメルのグラデーションはグレーとも相性抜群。
すべて違うブラウントーン。ジャケットはグレーベースだが、ここにも淡いブラウンのペーンが入っているので全体にしっくり馴染む。
やや濃い目のブラウングラデーションも、秋冬らしくて◎。
ジーゼニアは、ブラウン×グリーンの打ち出し。こうしたスポーティカジュアルなスタイルにも、パンツはプリーツパンツになっていたりとサルトリア感を随所に入れているのが新鮮だ。
同じくジーゼニア。こちらはブラウン×オレンジの打ち出し。
ラルディー二。シングルピークトのスーツやロンドンストライプのスーツで英国感。スーツの細かなチェックにブラウンのペーンが入っており、このブラウンと、ネクタイやチーフのオレンジが絶妙に合う。
ブルネロ クチネリ。こうした細畝コーデュロイも来季のトレント。渋いモスグリーンは、ブラウンベルトなど革モノとも相性◎。
こちらもブルネロ クチネリ。ぶどうやラズベリーのような、ベリー系、ピンク系はブラウンやグレーと絶好の相性。
L.B.M.1911は、渋いモスグリーンとネイビーの組み合わせ。コートの裏地やジャケットのエーンには、ほのかにブラウンが覗く。
同じくL.B.M.1911。こうしたカーキ、モスグリーン系の色は、ブラウンはもちろん、ブルー系とも相性がよいので手持ちのデニムシャツなどにも合わせやすそう。
カモシタ ユナイテッドアローズ。こちらもはカーキの、ちょっとビッグサイズなブルゾンにスタンドカラーのシャツが新鮮だ。
同じくカモシタ。ブリティッシュなチェックブルゾンに、ビビッドなオレンジタートルが映える。
サンタ二エッロ。オレンジペーンや、オレンジコーデュロイパンツはブラウン系アイテムにも◎。
後染めのオンレジコーデュロイ。こちらもサンタにエッロ。
ドレイクスは、こうしたツイーディなチェックジャケットに色を挿す提案が多く見られた。ジャケットの地はブラウンやグリーン。
同じくドレイクス。カーキのミリタリー調コートに、ブラウン系のタイ。「ネクタイをいろいろなスタイルで楽しんでほしい」ということから、こうしたアウターやニットを絡めたカジュアル系のタイドアップも多く提案されていた。
ジャケットも中のベストも、がっつりワイドラペルが特徴的な、ニコラ・リッチー。こちらも明るめグリーンのベストが効いていた。
アントレ アミ。ブラウン、グリーン、オレンジ系のメランジストライプパンツ。色のトーンはおさえめなので意外とシックに穿けそう。
フランコ バッシ。オレンジとブラウンはキーカラーとしてかなりのバリエーションが発表された。
同じくフランコ バッシ。グリーンやパープル基調のものも、ブラウンやグレーに合う。
タリアトーレのメインディスプレイは、ブラウン×ブラック、ブラウン×ダークネイビーといった力強い柄合わせ。
黒の部分が多いと、メリハリがあってインパクト絶大。
ドレイクスは、カントリー調のジャケットにかなりカラフルな色を効かせたものも。ジャケットのネップにニットタイの赤や青が混ざっていると、違和感がない。
ネップ調のジャケットに、カラフルボーダーニット。ネップにニットの色が入っていると自然に馴染む。
ラルディー二。シングルピークトスーツにブラウン系タイドアップ。中にミドルゲージのショールカラーニットをINしてカジュアル感を加えているのが新鮮だ。
同じくラルディー二。テーラードジャケットの中に、こうしたスポーティなタートルの合わせも提案。
同じくラルディー二。ブリティッシュなジャケパンスタイルに、フード付きのミリタリー調アウターというのも面白い。
久々にピッティでの展示が復活したボリオリも、ピークトラペルのジャケットの中にスポーティなモックネック&スエットをINしたドレスポスタイル。
ブルネロ クチネリ。ジャケパンのタイドアップに、ボア襟のムートンをレイヤード。カラーリングもブラウン×グリーンで美しい。
L.B.M.1911。ノータイのジャケットスタイルは、ジャケットの中にさらにニットジャケットをレイヤード。
L.B.M.1911。コーデュロイジャケットの中にショールカラーカーディガンをIN。ここでタイドアップというのが新鮮だ。オレンジ×ブラウンのトーンもトレンド感抜群!
ジーゼニア。グリーンのフードブルゾンがINに効いたスポーティタイドアップ。
パンツもセットアップになっているのでトラベルなどにも最適。
「TECHMERINO WASH & GO」……その名の通り、家で洗えるスペシャルウールだ!
ベルヴェストのトラベルジャケット。一見普通の紺ジャケのようでいて……
しかもこの内ポケット、スナップで着脱でき、外出時は鞄などにバックインバッグ的にしまえるというのもよく出来!
ルイジ・ビアンキ・マントーヴァのエレガントな紺ジャケ。こちらもビジネス対応のシックな見た目でありながら……
逆サイドの内側も大小ポケットが! ジップ付きポケットがあるので旅先でも鞄要らず。
ラルディー二のアクティブシリーズ。軽量、パッカブル、撥水、防シワetc. 出張や旅先での快適性を徹底的に考慮。
こうしたアイコンがプリントされていると、非常にわかりやすい。
Made in Japanの誇る「クスカ」。すべて手織りで織られるシルクは、ソリッドタイでも非常に立体感がある。
1日に織れる本数も、かなり限られるそうだ。欧米のバイヤーたちも唸らせた緻密な作り。
リングヂャケットも、ここ数シーズンでピッティの常連となった。アジア、ニューヨーク、ヨーロッパと世界各国にファンが広がっている。
シングルピークトジャケットに、ベルトレスパンツというクラシックな作り。左のテーラードコートも好評だったそうだ。
首への美しいのぼりは海外でも絶賛されている。日本人向け、欧米向けと、国別にその国の人たちの体型をきちんと考慮しながら作られている。
日本でも大人気の「バルーン」素材からも、ピークトラペル&チェンジポケットのクラシックなラインが登場。
グレーとブラウンが混ざった絶妙なメランジトーン。生地にふくらみ感がありながら、仕立てできちんと見えるのが◎。
日本人デザイナー、中込憲太郎さんのアウターブランド「コヒーレンス」。日本からというより、先に海外のセレクトショップで注目を集め、逆輸入的に日本でもその名が浸透してきた。一見シンプルながら、素材やディテールに半端なく凝っている。ここのスタンドも、フランス、ドイツ、韓国など海外のバイヤーが続々と訪れ試着をしていたのが印象的だった。
こちらは超度詰め化繊素材の裏に、ストライプ柄のシミヤのライニングが映える。
こちらもコヒーレンス。起毛感あるブリティッシュなコート。
デザイナー薬師神 而(ちかし)さんの名をそのまま取ったシルバージュエリーブランドの「TIKASHI」は今回ピッティ初出展。テーマは「ジャズ」で、よーく見ると超絶技巧で作られたシルバーの楽器やジャズミュージシャンに、海外のバイヤーも惚れ惚れ。