vol.3 「Pitti Uomo93」から見えてきた、2018秋冬メンズの傾向とは?
ピッティ・レポートのvol.01、vol.02はブランドフィーチャーだったが、vol.03の今回は、ピッティ全体について回想する。内容盛りだくさんにつき、前・中・後編の3部作でレポート予定。
まずはじめに、4日間全体のPitti Special Movieから!
2018年1月9日(火)−1月12日(金)の4日間にわたり、イタリア・フィレンツェで開催されたメンズファッションのトレードフェア「ピッティ・イマージネ・ウォモ」。過去には「PITTI GENERATIONS」「PITTI DANCE OFF」など、毎回全体テーマが設けられてきたが、第93回目となる今回は「PITTI LIVE MOVIE」というユニークなものとなった。エントランスはじめ、各パビリオンに映画館をイメージさせるディスプレイが施され、来場者の目を楽しませた。
ピッティ会場が「MOVIE」仕様に!(写真4枚)
メイン会場であるフォルテッツァ・バッソには、昨年より600人増しの2万5000人以上のバイヤーが世界各国から来場した。各国バイヤーの内訳は、ドイツ816人、イギリス604人、オランダ575人、スペイン565人、トルコ472人、フランス429人、中国320人、スイス307人、韓国302人、アメリカ301人、ロシア273人……に対し、日本人バイヤーはダントツ1位で823人。これは、ピッティ・ウォモにおける、そして各出展ブランドからの日本人バイヤーへの注目度・重要度がいかに高いかを示す数値といえる。
また、各国からやって来たジャーナリストやファッションエディター、インフルエンサーの数は3000を超え、インスタグラムでのインプレション数も300万を超えた。これらの数字も、メンズファッション業界におけるピッティ・イマージネ・ウォモの存在価値を色濃く物語っている。