フェラーリの新時代を照らす初の電動化モデルの車名は「LUCE」に

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車名とインテリアに込められた哲学。人間中心設計が導く次世代スポーツカー像

フェラーリが2025年10月にシャシーおよび主要コンポーネントを発表した、ブランド史上初となる電気自動車の車名とインテリアデザインがサンフランシスコで発表された。

新たなモデル名は「LUCE(ルーチェ)」。それは単なるネーミングではなく、ブランドが次なる時代へ踏み出す意思そのものを象徴するという。イタリア語で「光」「照らす」を意味するこの名には、電動化を含む未来志向の哲学と、フェラーリらしい情熱的なドライビング体験を両立させる決意が込められている。

車名とともに公開されたのは、インテリアおよびインターフェースの思想である。機能性と感性を高次元で融合させ、ドライバー中心の体験を徹底的に再構築。物理スイッチの触覚的な操作感を重視しながら、デジタル表示との統合によって直感的な操作性を実現するアプローチは、クラシックスポーツカーの精神と最先端UXの調和を体現している。

デザイン面では、ジョニー・アイブらが関わるクリエイティブ集団LoveFromとの協働が象徴的だ。素材や構造、表示技術の細部に至るまで再設計され、アルミニウム削り出しの精緻な造形や高耐久ガラスの採用など、工芸的価値と先端技術が緊密に結び付く。こうしたアプローチは、フェラーリの伝統的クラフトマンシップを未来へ接続する試みとも言える。

コックピットでは、三層構成のディスプレイや視認性を追求したグラフィック、アナログ的感覚を呼び起こすレイアウトが組み合わされる。情報は瞬時に理解できる形で提示され、ドライバーの認知負荷を最小限に抑える設計思想が貫かれている。そこにあるのは、速さのためだけではない、体験そのものを磨き上げるフェラーリ流の人間中心設計である。

LUCEは単なる新型車ではなく、ブランドの進化を示す“宣言”として位置付けられる。電動化を目的ではなく手段と捉え、デザイン、工学、感性を再統合することで、新しい時代のスポーツカー像を提示する存在だ。

全貌は段階的に明らかにされており、最終章となる3回目の発表は2026年5月にイタリアで開催、エクステリアも含めた完成像が示される予定である。未来を照らす名を持つ「LUCE」の物語はこれからだ。

 

フェラーリ・ジャパン

https://www.ferrari.com/ja-JP

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