改めて知っておきたいドレスコード(フォーマル)の今
式典や晩餐会など、「もしも……」の招待の装いをプロが指南!
いざという時に備えて、フォーマルの知識とその装いについて専門知識を持った講師に取材。分かったのは、ドレスコードを守りながらも個性を表現することこそ、今の時代に求められるフォーマルだった。
知っておきたいドレスコードStory
時代が語るドレスコードの変化
時代の変化とともに、最近では伝統や型にとらわれない自由なフォーマルも多く見られるようになりました。それを象徴する、有名なエピソードがあります。それは2005年、当時英国のチャールズ皇太子(現在は国王)がカミラ夫人との結婚式に際して、モーニングコートにクレリックシャツを着用した場面があったのです。それ以降、昼の正礼装、モーニングコートにはクレリックシャツも好ましいという新たなルールが定着することに。フォーマルのルールに厳格な英国王室が、新しい着こなしにお墨付きを与えることになった、象徴的なできごとでした。
本来は白のウィングカラーかレギュラーカラーシャツのはずが……

モーニングにクレリックシャツを合わせる時代に!

伝統と格式のある英国王室は、現在も公式の場においては、厳格なルールに基づいた洋服を着用している。このモーニングコート姿は、英国王室がクレリックシャツをフォーマルウェアとして認めた証とされている。
