世界チャンピオンに教わる
本当においしいコーヒーの淹れ方
ひと口に“コーヒーを淹れる”といっても、その方法はさまざま。今回は自宅でも挑戦しやすいペーパードリップで、コーヒーのおいしさを最大限に引き出す淹れ方を教えていただいた。
粕谷式ハンドドリップ 準備編
なんとなく行っている事前の準備が最終的なクオリティの決め手となることも。普段のコーヒーをワンランクアップさせるための注意点とポイント、基本の道具はこれだ。
豆のうまみを引き出す中粗挽き
粗挽き、中粗挽き、中挽き、細挽き……豆の挽き方一つでコーヒーの味わいは変わる。粕谷さんのおすすめは「中粗挽き」。豆のおいしい成分を抽出しやすいという。また挽いた豆の中に、雑味の原因となってしまう微粉がないことも大切な要素。自分で挽いた豆とお店で挽いてもらった豆も比較して、その違いをよく観察してみよう。
湯の温度は焙煎度に合わせて
【浅煎り】:約93℃ 【中煎り】:約88℃ 【深煎り】:約83℃
深煎りの豆は水分を含みやすいが、湯の温度を低めにすることで成分を抽出しすぎてしまうことを防げるとのこと。反対に浅煎りの豆は成分が抽出されにくいので、湯の温度は高めが適切。湯が沸騰したあと、一度他の容器に移すと90℃前後まで湯の温度が下がるので、目安にしてみよう。
カップの厚みや形で味が変わる
【アロママグ】:香りを閉じ込める
【湯呑みマグ】:まろやかな口当たり
飲み口が薄いと、コーヒーがダイレクトに舌に届き、華やかな味わいに。飲み口が厚いと口当たりがまろやかになり、味わいもやわらかに感じられる。ワイングラスのようにすぼまっているものを選べば、より香りをしっかりと楽しめる。さまざまなカップで飲み比べて、お気に入りを探してみてはどうだろうか。