いまやすっかりブームからジャンルに定着した、腕時計界の一大トレンド「ラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)」。入手困難な弩級モデルから、手の届くラグスポテイストモデルまでを1冊にまとめたバイヤーズガイド『ラグジュアリースポーツウォッチ大全』から、その中身をご紹介しよう。
アイコニックなドレスウォッチはラグジュアリースポーツスタイルに
OMEGA(オメガ)
コンステレーション メテオライト

【SPEC INFORMATION】
ケースサイズ:41mm ケース素材:ステンレススティール ブレスレット:ステンレススティール 巻き上げ:自動巻き 搭載キャリバー:Cal.8900 防水性能:5気圧 振動数:毎時2万8800振動 パワーリザーブ:60時間
価格:149万6000円

隕石ダイヤルを纏った最新モデル
1952年に誕生したオメガを代表するドレス時計のコンステレーション。文字盤6時位置にあしらわれた星は、オメガがそれまでに獲得した天文台での精度コンクールの記録を誇示する。本コレクションには歴代において2つの重要なモデルがあり、まずひとつ目は1964年に登場したコンステレーション「C」。“ラグスポの生みの親”ジェラルド・ジェンタがデザインしたモデルである。そしてもうひとつが1982年発表の「マンハッタン」で、象徴的なケースの4つの爪やハーフムーンファセットを初めて取り入れた。それらのDNA を受け継ぐ現行モデルの新作が「コンステレーション メテオライト」だ。
このモデルではコレクション伝統の一体型ブレスレットを継承。一連のコマを小ぶりなミドルリンクが繋ぐブレスレットにはラグがなく、ケース上下のハーフムーンファセットから直接連結した一体型となり、滑らかに動いてフィット感も抜群に。また、両サイドに4つの爪を擁したケースの厚さは13.5mmと適度なボリュームに仕立てられ、存在感がありつつ着け心地のよさも味わえる。
本作独自の個性となるのがコンステレーションスターと呼応するメテオライト文字盤。本物の隕石を使用したこの文字盤には同じパターンが存在しないことから、世界でひとつだけのデザインが楽しめる。その表面にはセラミック製ベゼルと合わせたグリーンカラーが施され、エレガントなスポーティ感が漂う。
搭載するのはオメガの機構面の象徴、コーアクシャルキャリバー8900。METAS認定のマスター クロノメーターで1万5000ガウスの超高耐磁を備え、シリコン“Si14”製テンプを採用した高精度を誇る。代表的ドレスコレクションに属しながら、さりげなくラグジュアリーでスポーティな1本といえる。