
エミーラのエクステリアデザインはエヴァイアの弟分といってよく、サイズ的にも価格的にもポルシェケイマンあたりがライバルとなる。1000万円前後という価格帯のクラスで、今、スポーツカーの中で最もホットなマーケット。そんな激戦区にこれまでのエリーゼやエキシージよりスイートスポットを広げたスポーツカーとしてエミーラは投入されたのだった。
パワートレーンは今のところエンジン2種類だ。使い慣れたトヨタ製V6スーパーチャージャーに加えて、新たにメルセデスAMG製直4ターボが搭載されることになったのがニュース。前者には3ペダルのマニュアルギアボックス仕様も設定されている。将来的な電動化を見据えたレイアウト&パッケージになっているのもポイント。つまりシボレー コルベットやマセラティ MC20と同様の戦略だといっていい。
2シーターのロータスといえば実用性無視のスパルタンモデル、というイメージが強い。けれどもエミーラは違う。内外装の見栄え質感はグッとモダンでラグジュアリーになり、汗臭さは見事に消え失せた。座席の後ろと前後には“使える”荷物スペースもちゃんとある。スパルタンさを薄めた代わりに、より多くのスポーツカーファンが安心して選べるモデルとなった。
