>> この記事の先頭に戻る

なぜ能登半島、珠洲市への移転と移住を決めたのか?

対談_平澤 平澤 昨年秋からMEN’S EX ONLINEで「奥能登移住ダイアリー」を執筆いただくことになり、私自身、珠洲市についてはあまりよく知らなかったので非常に興味を持って行ってみたいと思うようになり、今回、ついに珠洲まで来てしまいました。最初は偶然旅行で行ったのがきっかけというのも面白いですよね。


対談_岩城慶太郎 岩城慶太郎氏(以下敬称略) そうそう、まさに最初は普通の旅行なんです。飛行機の航路図を見て行ったことない空港へ行ってみようって。能登空港から金沢は行ったことがありましたが、能登半島のほうは行ったことがなかったので。それがきっかけです。


対談_岡崎 岡崎五朗氏(以下敬称略) ぼくはいわゆる都会育ちなんですが、岩城さんもそうだと伺いました。そういう人間が移住するって、何かしら強いインスピレーションを感じる部分がないと無理だと思うんですが、何かあったんですか?


対談_岩城慶太郎 岩城 人間がちゃんと生きている。これに尽きるんですよ。都会に住んでいるとちゃんと生きなくても生きられてしまう。自分で料理しなくてもレストランはたくさんあるし、コンビニに行けば食べ物もたくさんある。こっちは例えばコンビニまで、ぼくの家から歩いて2時間40分かかるんです。そうすると料理をしなくちゃいけない。じゃあ料理するって材料買うのにスーパーまでやっぱり2時間40分かかる。だから野菜を作ったり、目の前の海で獲れたものを食べたりする。


対談_平澤 平澤 確かに、珠洲市まで入ってくるとクルマで道を走っていても、ほとんどコンビニが見当たらなかった。都会に住んでいると、考えられないことですね。


対談_岩城慶太郎 岩城 たとえば醤油が切れても買うところがないので、お隣さんに借りに行く。でもそのためには普段から挨拶だけじゃない付き合いが必要です。そうすると地元のコミュニティにも参加することになり、地元の掃除、道とか浜辺とかそういうのも自然と参加するようになる。都会だと誰かがやってくれるじゃないですか? その差ですよね。僕にとってはこっちの生活がちゃんとしてるって思うんですよ。東京がちゃんとしてない場所に思えてしまう。周囲の人たちがまわりを知った上で生活している。これがちゃんと生きてるってことなんじゃないかなと。


アステナホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO 岩城慶太郎さん

岩城慶太郎さん
アステナホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO

2017年から現職を務め、2021年に本社一部機能を珠洲市に移転し、そのタイミングで珠洲へ移住。町の発展のために多くの時間を費やし、珠洲では知らない人はいないほどの人気者。


岡崎五朗さん

岡崎五朗さん
モータージャーナリスト

1966年生まれ。大学卒業後にフリーランスのモータージャーナリストとしての活動をスタートさせ、2008年からTVK「岡崎五朗のクルマで行こう!」などに出演。MEN’S EXでも10年以上にわたり連載企画を担当するなど、その活躍は多岐にわたる。


MEN’S EX編集長・平澤香苗

平澤香苗
MEN’S EX編集長

2008年からMEN’S EXを経て、2020年より現職。クルマはSUV派。アステナホールディングスの岩城社長とは中学からの同級生で、岩城氏の珠洲市移住ニュースを見て、MEN’S EX ONLINEでの連載を依頼する。今回はもとから興味を持っていたマツダ CX-5に乗って、同じく連載から興味を持った珠洲市を初訪問。


  1. 2
3
LINE
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
星のや
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
pagetop