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2022年、近未来のカーライフはどう変わっていく?

対談_平澤 平澤 今回乗っているCX-5はガソリン車ですが、現状はやっぱりガソリン車のほうが便利かなと思う一方で、最近よく耳にする「EV車」も気になっていたりします。充電ステーションの数とか、一回の充電でどれだけ走れるのかとか、いろいろ心配な面も。今のタイミングでEVというのは、実際の選択としてどうなんでしょうか?


対談_岡崎 岡崎 家に充電器がつけられる人には、素敵だと思いますよ。でも、たとえば東京は8割が集合住宅といわれてますから、その場合、外での充電に頼らざるをえませんよね。それはまだまだ厳しいかなと。


対談_平澤 平澤 確かに、外でしか充電が出来ないとなると、走行中に次の充電スポットが見つかるまで充電が持つかなとか不安になりそうです。いわゆる都心じゃなければ、どうですか? たとえば今走っている奥能登エリアのように、ほとんどが戸建てという地方の立地だと自宅での充電も可能になりますよね。


対談_岡崎 岡崎 いいと思いますね。最近はガソリンスタンドが減っていたりして、給油するのに20分とか30分走るなんてこともあると思います。EVが家で充電できれば、そっちの心配もないですしね。PHEVにしたって充電できないと、ただの重いハイブリッドになっちゃうんですよ。


対談_平澤 平澤 自宅では充電が出来ない住環境だと、まだちょっとEVは早いって感じですかね。


対談_岡崎 岡崎 とはいえ、これから日本でもEVは増えていくと思います。なぜなら日本人って環境意識がすごく高いんですよ。燃費が良いけど、元は取れないってわかってるのに、みんな価格の高いハイブリッドを選んでいる。世界一のハイブリッド大国ですから。首都圏から離れたエリアには適してますから、まずはそこから普及していくと思いますね。


MAZDA CX-5に試乗する平澤編集長と岡崎氏
CX-5の車内にて自動車の未来を語る岡崎五朗さん(左)の現在の愛車は、ポルシェ911と水素電池車のトヨタ ミライ。編集長・平澤は愛車を手放したばかりで、現在、新車候補を模索中。「SUV好きなので今回CX-5に試乗してみましたが、乗り心地の安定感もあってとても気に入りました。このボディのオリーブグリーンの色もとてもカッコいい!」

「自動運転化」が現実になるのはいつ?

MAZDA CX-5を試乗する岡崎氏
撮影時は降雪していなかったが、少し走れば雪深い道が出てくる能登。EVは寒さに弱く、暖房に多くの電力をとられるため雪国の場合は、EVはやや不利になるそうだ。今後の大きな焦点はやはりインフラ整備とのこと。

対談_平澤 平澤 今後のカーライフを考える上で重要なキーワードに、「自動運転化」がありますよね? 以前、試乗会で高速道路の自動運転体験をしてみたことがありますが、ハンドルから手を放して、ブレーキからも足を放して運転というのは、かなり怖かったです。


対談_岡崎 岡崎 2022年の段階で、技術はかなり進んでいます。でも、やっぱり交通量が多く、信号とか複雑な都心部ではまだまだ厳しいです。ただ、たとえば、能登のように道が広くて交通量も少なく、視界が開けたような場所であれば、かなり現実的な話だと思いますね。


対談_平澤 平澤 近い将来には、一般道も自動運転で走るクルマが出てくるのでしょうか?


対談_岡崎 岡崎 個人では厳しいかもしれませんが、10年もしたら公共の乗り物は出てきているかもしれないですよね。特に今は、高齢の方たちの移動手段は大きなテーマになってます。カーシェアリングやタクシーがあればクルマはいらない、という意見をよく聞きますが、それはあくまで都心部の話です。今でも多くの人が、買い物や病院にクルマを使うことになる。じゃあ、免許を返納した人はどうするのか? その打開策としては、ありえる話だと思いますね。


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